菊池 浩明 君

フェロー

菊池 浩明 君(正会員)

[対象業績] 「プライバシー保護と情報セキュリティの研究開発, 発展および普及に関する貢献」

1988年明治大学工学部電子通信工学科卒.1990年同大学博士前期課程修了.1990年富士通研究所勤務.1994年東海大学工学部助手,講師,助教授を経て,2006年より同大学教授.この間,1997年カーネギーメロン大学計算機科学科訪問研究員.明治大学博士(工学).WIDEプロジェクト,IPA独創情報技術育成事業などに従事.ネットワークセキュリティ,暗号プロトコル,ファジィ論理,多値論理,ソフトコンピューティング などに興味を持つ.1990年日本ファジィ学会奨励賞,1993年情報処理学会奨励賞,1996年SCIS論文賞,2004年情報処理学会研究開発奨励賞.

[業績推薦理由]

 菊池浩明君はわが国で学術的に暗号メール/認証の実用化と情報セキュリティの研究を始めた研究者の一人である.特に、大きな研究業績は、現在の公開鍵認証基盤PKIのさきがけとなる暗号化電子メールPEM(Privacy Enhanced Mail)の実証実験である.その後の匿名オークションプロトコルや電子投票などのプライバシー保護の研究を通じて,当該分野の技術発展に大きく貢献した.本学会CSEC研究会主査,本学会主催の国際会議の実行委員長などを務め,研究分野の発展につくしている.