伊藤 孝行 君

[対象業績]  「マルチエージェントシステムによる協調と合意形成のための基礎理論および応用技術の開発」

2000年名古屋工業大学大学院工学研究科博士後期課程修了. 博士(工学). 2014年より名古屋工業大学大学院産業戦略工学専攻/情報工学専攻/情報工学教育類教授. 2015年度人工知能学会業績賞. 2013年度日本学術振興会賞, 文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門). 2006年度長尾真記念特別賞. 2006年AAMAS2006最優秀論文賞. マルチエージェントシステム, 計算論的メカニズムデザイン, 合意形成, 限定合理性などに興味を持つ.  


 

 
[業績推薦理由]

伊藤孝行君は, マルチエージェントシステムの分野において, 国際的な研究コミュニティを組織して独創的な研究を進め, マルチエージェントの自動交渉機構の理論/方法論/システムの新学術分野を開拓すると同時に, その具体的な実応用分野を先導してきた. これらの一連の研究活動に対しては, 本学会における2006年度長尾真記念特別賞のほか, 2013年度の文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)および第10回日本学術振興会賞を受賞するなど, その業績に対する社会の評価は著しく高く, 本分野の発展に多大な貢献がある.