ソフトウェアジャパン2010 サスティナブル社会を実現するIT
 
HOME
プログラム
参加申込
スポンサー・サポーター募集(申込)
会場アクセス
 
お問い合わせ 情報処理学会事業部門 03-3518-8373 問い合わせフォーム
 
委員会
 
過去のソフトウェアジャパン
   
プログラム
 
ユーザスタディフォーラム
「ビジネス・エスノグラフィの普及 〜イノベーション人材の育成に向けて〜」
開催日時:3月11日(木)10:00-12:00  会場:会場1 工学部新2号館 1F 212講義室(12B)
 
セッション概要
 
創造的な仮説構築手法である「ビジネス・エスノグラフィ」は,製品サービス開発やビジネスデザインなどの企業活動において,イノベーションを創造する極めて有望なアプローチとして,認知が高まりつつある。人間や,それらを取り巻く様々な状況についての洞察や理解を得るための本手法を活用するためには,こうした手法を習得・運用しながらローカライズし,企業活動に定着させるための人材育成や教育が必要不可欠である.そこで,本セッションでは,本手法を企業活動に応用するための企業内教育のあり方や,分野・領域の枠を越えて、横断的・統合的な視野を持ち,イノベーションを創出する人材の育成やその要件について,先進的な取組みを行っている企業や大学の活動を紹介し,議論する機会とする.さらに,各報告者からの発表を題材とし,パネルディスカッションにおいて会場の参加者とインタラクティブに対話を行いながら,ビジネス・エスノグラフィ教育のあり方や人材育成についての議論を深めたい.
     
photo  司   会:久保隅 綾
        コニカミノルタテクノロジーセンター(株)
        イメージング文化研究室 研究員  
略歴 2001年明治大学法学部卒業.2009 年?東京大学大学院学際情報学府修士課程終了.現在同大学院同学府博士課程在学中.2001年,コニカ株式会社入社,2003年より現職. 生活者調査,ライフスタイル・ワークスタイル調査に従事. ユーザ観察,フィールドワークなどのエスノグラフィ手法を用いて現場のリアルな課題を発掘し,ヒューマンセンタードな視点から未来のニーズを探る.主な関心はテクノロジーと人とのかかわり,IT・メディア利用行動など.
     
プログラム [3月11日(木)10:00−12:00]
先頭に戻る
 講演(1) 「東大 i.schoolの設立と試み」

10:00-10:45

photo  田村 大
 東京大学 i.school ディレクター/
 (株)博報堂 イノベーション・ラボ 上席研究員
講演概要 昨年9月に東京大学知の構造化センターの全学教育プロジェクトとしてスタートした東京大学i.school(イノベーション・スクール).「これまで世界に存在せず,誰も生み出しえなかった,新しい答えを創り出す人材の育成」を掲げ,デザイン思考を軸に人間中心イノベーションの最前線で活躍するIDEO,Stanfod d.schoolなどの機関と連携してワークショップ中心のプログラム提供を開始した.i.schoolのディレクターとして,その立ち上げからプログラムづくり,運営に至るまでの一連の体験,さらに学生教育の場としてだけでなく,社会や産業と密な接点を持って「学び−学ばれる」関係を育むことを目指した今後のビジョンを紹介する.イノベーション人材創出の拠点としてi.schoolが果たすべき役割と方策について皆様方と議論を行いたい.
略歴 1994年,東京大学文学部心理学科卒業.2005年同大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学.1994年博報堂入社,2000年より現職.2006年より情報処理学会ユーザスタディフォーラム代表.情報科学,認知科学を専門とし,エスノグラフィ手法を起点とした人間中心のイノベーション・プロセスの研究・実践に取り組む.著書に「センサネットワーク技術―ユビキタス情報環境の構築に向けて」(共著・東京電機大学出版局)など.
先頭に戻る
 講演(2) 「フィールド・イノベータ実践知共有の取組み」
講演概要 2007年10月より,富士通はフィールド・イノベーション(FI)を提案,目指している.FIとは,ビジネス活動領域から課題領域(フィールド)を設定し,その構成要素である人とプロセスとITを「見える化」することでお客様が改善のアイディアを引き出し,継続的改善を続けていく「革新体質」をつくることである.FIの普及に向けては,お客様部門と課題を共有し,話し合い,解決に導いていく人材(FIer:フィールド・イノベータ)が活動の要となる.2009年10月,FI活動の更なる普及を目的に,FI技術の開発・整備・活用を担うFI技術センターが新設された.今回は,このFIerの技術支援部門に移った演者らが,「フィールド・イノベータ実践知共有の取組み」と題して,実際にお客様に対してFI活動を行っているFIerの実践知について考え,実践知共有の仕組みづくりを通した人材育成の取り組みを中心にご紹介する.始まったばかりの取り組みであり,皆様方と意見交換などできれば幸いである.

10:45-11:30

photo  塩田 武志
 富士通(株)フィールド・イノベーション本部 FI技術センター 課長
略歴 1986年,慶應義塾大学文学部人間関係学科卒業,同年生命保険会社入社,経営企画・財務等の業務に携わる.2000年富士通総研に入社,2007年より現職.エスノグラフィをベースにしたフィールドワークによりビジネス現場の可視化に従事し,SE職における匠の技可視化・体系化とファシリテーション等による技の伝承手法を開発・推進した後,現在はフィールド・イノベーションに係る技法の実践知共有に取り組む.
photo  矢島 彩子
 富士通(株)フィールド・イノベーション本部 FI技術センター 研究員
略歴 1996年岩手大学大学院人文社会科学研究科修了,2001年聖心女子大学文学研究科博士後期課程単位取得退学.同年(株)富士通研究所入社.主に,情報提示のユーザビリティの研究を行いながら,エスノグラフィーをベースにした業務実態を把握するフィールドワーク手法(主に聴く手法)開発に従事した後,2006年10月より,富士通(株)へ異動,現在に至る.お客様のフィールドイノベーションに自ら寄り添ってきたが,2009年10月より,顧客に近いフィールド・イノベータの支援部隊に身をおき,彼らを通して顧客を知ることで,企業におけるフィールドワークの意義とそのあり方について追求中.
先頭に戻る
 パネル討論 「ビジネス・エスノグラフィの普及に向けて」
討論概要 人間を中心に置き, 人間を深く知ること(Understanding)をイノベーション創造のプロセスの起点とするビジネス・エスノグラフィ手法. 日本でも製品・サービス開発などに採用する企業が増加しつつあり,日本ならではの人間の理解に基づくイノベーション技法の開発や、それらの実践運用,教育への導入などのあり方が問われている.本パネルディスカッションでは、報告者のリアルな経験をふまえ、本手法の実践や普及に向けた課題やイノベーションを創出する人材の要件, 育成方法などについて会場の参加者との質疑応答を交えながら, インタラクティブなディスカッションを行う. 本手法の効果や評価、組織における実践・運用面での課題, ビジネス・エスノグラフィに向いている人材要件など, 積極的な議論を通じて, その理解を深めたい.

11:30-12:00

 司   会:久保隅 綾(コニカミノルタテクノロジーセンター(株)
                イメージング文化研究室 研究員)
  写真・略歴は司会参照
 パネリスト:田村 大(東京大学 i.school ディレクター/
              (株)博報堂 イノベーション・ラボ 上席研究員)
  写真・略歴は講演(1)参照
 パネリスト:矢島 彩子(富士通(株)フィールド・イノベーション本部
                FI技術センター 研究員)
  写真・略歴は講演(2)参照
     
 

   
   
 
セキュリティプライバシーポリシー著作権について
All Rights Reserved, Copyright(C) Information Processing Society of Japan
問い合わせフォーム ソフトウェアジャパン2009ソフトウェアジャパン2008ソフトウェアジャパン2007ソフトウェアジャパン2006 ソフトウェアジャパン2004 社団法人情報処理学会 併催:情報処理学会創立50周年記念全国大会 社団法人情報処理学会 技術応用運営委員会・ソフトウェアジャパン2010実行委員会