ソフトウェアジャパン2010 サスティナブル社会を実現するIT
 
HOME
プログラム
参加申込
スポンサー・サポーター募集(申込)
会場アクセス
 
お問い合わせ 情報処理学会事業部門 03-3518-8373 問い合わせフォーム
 
委員会
 
過去のソフトウェアジャパン
   
プログラム
 
(独)情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター(IPA/SEC)
「ソフトウェア開発のパラダイム・チェンジinマインド −IPA/SECにおける新しい取組み−」
開催日時:3月11日(木)10:00-12:00  会場:会場2 工学部新2号館 1F 211講義室(11C)
 
セッション概要
 
信頼性向上や環境変化への迅速な対応等,情報システムに対する多様な要求が高まっている中で,旧来のソフトウェア開発における考え方や手法に固執していては,このような要求に十分応えることはできない.新しい考え方や手法の導入,あるいは既存手法でもかつては対象外とされていた領域への適用等,変革への挑戦を考えるべき時にある.そこで本セッションでは,現在IPA/SECが進めている3つの新しい取組みについて,その内容と状況を紹介する.1番目は,品質メトリクスを用いた定量的品質コントロールメカニズムを導入し,目標値と実績値との比較に基づいたプロジェクト管理の実施等により,特に重要インフラ情報システムに求められる信頼性水準を達成しようとするものである.2番目は,適用領域や開発現場への適用可能性を考慮しつつ,エンタプライズ系の情報システムにも形式手法を適用し,その高信頼化を実現しようとするものである.3番目は,導入が広まりつつあるアジャイル型等の非ウォーターフォール型開発形態について,システムの信頼性や品質を高めるための課題等をとりまとめるものである.
     
photo  司   会:山下 博之
        (独)情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター
        エンタプライズ系プロジェクト プロジェクトリーダー
略歴 1981年京都大学大学院修士課程(情報工学)修了.同年,日本電信電話公社(現NTT)入社.以後,研究所において,通信制御処理システム,高機能通信プロトコル,分散協調処理,著作権管理,コンテンツ流通等に関する研究開発・標準化活動に従事.2003年10月に(株)NTTデータに転籍.2004年〜2008年,JSTに出向.2009年4月に(株)NTTデータアイ入社,同時にIPAに出向.2003年10月〜2008年4月,科学技術振興調整費プログラムオフィサー.米国PMI認定PMP.情報規格調査会SC6専門委員会委員長.IEEE,情報処理学会,電子情報通信学会各会員.
     
プログラム [3月11日(木)10:00−12:00]
先頭に戻る
 オープニング・リマーク
先頭に戻る
 講演(1) 「ソフトウェア品質向上のための定量的コントロール手法
         〜重要インフラ情報システムを対象とした取組み〜」

10:10-10:45

photo  野中 誠
 東洋大学 経営学部 経営学科 准教授
 IPA/SEC重要インフラ情報システム信頼性研究会委員
講演概要 企業活動から日常生活に至るまで,今日の社会は情報システムに大きく依存しており,その度合いは日増しに高まっている.社会の根幹をなす重要インフラの情報システムに信頼性上の問題があり,これが顕在化すると,その影響は甚大なものになる.重要インフラ情報システムの信頼性確保は,一企業の利害の枠を越えて,産業界・学界・政策的観点から取り組まなければならない重点課題である.このような問題意識のもと,2008年度より経済産業省プロジェクト「重要インフラ情報システム信頼性研究会」では信頼性確保のための方策について議論・調査を行っている.本講演では,その成果の一部として,情報システムの企画・開発・運用・保守といったライフサイクル全体を通して実施すべき定量的品質コントロールの具体的施策について紹介する.これらの施策は,ユーザ側(重要インフラシステム事業者)とベンダー側の双方で取り組みが必要なものが多く,本講演でも双方の視点を踏まえて説明する.
略歴 1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒業.同大学大学院博士後期課程単位取得退学.同大学助手,東洋大学専任講師を経て2006年より現職.ソフトウェア品質と開発管理の研究に従事.IPA/SECリサーチフェロー,情報処理学会ソフトウェア工学研究会幹事,日本科学技術連盟SQiPソフトウェア品質委員会副委員長など,学協会の各種委員を担当.
先頭に戻る
 講演(2) 「形式手法の誤解を解く」

10:45-11:20

photo  山本 修一郎
 名古屋大学 情報連携統括本部 情報戦略室 教授
 IPA/SEC形式手法導入プロセス・実証評価WG主査
講演概要 本講演では,まず重要インフラシステム障害の多くの欠陥が運用保守工程で発生すること,システムの大規模化に伴い品質低下や納期遅れが発生し易いことなどをこれまでに公表されたデータで紹介する.次いで,システム構成要素や外部環境との相互作用を定式化することで,これらの問題に対処できる可能性を示す.また,現在講演者らのWGで進めている要求,アーキテクチャ,仕様,コード間の関係管理に基づく形式手法の実践的な導入手法を提案する.この手法では複数の形式手法を独立に適用することで重要インフラシステムの超高信頼性の保証問題に挑戦している.この理由は,従来の形式手法が個別的でバラバラであり,システム開発現場での混乱を少なからずもたらしてきたことへの反省がある.さらに本手法の具体的な取り組み事例についても紹介する.この一連の取り組みが我が国の情報システムのディペンダビリティを向上させることを期待している.
略歴 1979年名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻修了.同年日本電信電話公社入社.2002年(株)NTTデータ 技術開発本部 副本部長.2007年同社初代フェロー,システム科学研究所 所長.2009年東京工業大学 統合研究院 医療情報プロジェクト 特任教授.同年名古屋大学 情報連携統括本部 教授.IPA/SEC形式手法導入推進WG主査.AI学会知識流通ネットワーク研究会主査.
先頭に戻る
 講演(3) 「非ウォーターフォール型開発における課題」

11:20-11:55

photo  松本 吉弘
 京都高度技術研究所 顧問
 IPA/SEC非ウォーターフォール型開発研究会座長

講演概要 前世紀末,ソフトウェア業界で膾炙された用語に,「ウォーターフォール型開発」がある.この用語の解釈はさまざまであるが,日本に限らず,ほとんどの基幹企業は,これら解釈を客観的に受け止めるだけで,要求定義,設計,テスティングプロセスを,互いに協調しながら並行に進める方式をとってきた.本講演では,IPA/SEC非ウォーターフォール型開発研究会でまとめた成果物を基にして,今世紀に入ってから,実際のITプロジェクトで始まっている (1) 非ウォーターフォール型開発の実態,(2) アジャイル的プラクティスへのマッピング,(3) アジャイル的プラクティスを実践して得られた利害得失に関する調査結果を報告し,平成22年度から研究が予定されている,今後のIT戦略にふさわしい非ウォーターフォール型開発・手法のあり方について展望する.
略歴 1954年東京大学工学部卒業,1954-1989年東芝に勤務,1989年から京都大学教授.定年退官後,大阪工大教授,武蔵工大教授,ドイツ・シュットガルト大学客員教授,京都高度技術研究所顧問.半世紀に亘って,実時間制御アプリケーション・ソフトウェア開発現場を担当し,ソフトウェア工場創設,ソフトウェア工学教育の普及など.全国発明表彰,科学技術研究者表彰など.電気学会,情報処理学会,IEEE Life Fellow.
先頭に戻る

   
   
 
セキュリティプライバシーポリシー著作権について
All Rights Reserved, Copyright(C) Information Processing Society of Japan
問い合わせフォーム ソフトウェアジャパン2009ソフトウェアジャパン2008ソフトウェアジャパン2007ソフトウェアジャパン2006 ソフトウェアジャパン2004 社団法人情報処理学会 併催:情報処理学会創立50周年記念全国大会 社団法人情報処理学会 技術応用運営委員会・ソフトウェアジャパン2010実行委員会