ソフトウェアジャパン2009「ITのパラダイムシフト -クラウドで何が変わるか?-」 開催日:2009年1月27日(火) 開催会場:大手町サンケイプラザ
 
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プログラム
 
 ITフォーラムセッション ユーザスタディフォーラム [会場 3F 301]
 ビジネス・エスノグラフィの実践
 
セッション概要
 
昨年の本フォーラム主催セッションとして高い評価を得た,創造的な仮説構築手法である「ビジネス・エスノグラフィ」について,本年は,同手法が企業の創造の現場で活用されている模様を,国内でいち早く実践を進める企業のエキスパートから報告してもらう.
矢島氏の講演では,エスノグラフィの手法をビジネスに適用している中,特に,インタビューの手法の一つとして体系化し,独自のビジネスプロセスに定着させた経緯,並びに適用のケースを紹介する.
井上氏の講演では,花王が博報堂,インフィールド・デザインと共同で実施した,「エイジング市場における新機会発見プロジェクト」のプロセスと成果についてご紹介いただく.
本セッションを通じ,ビジネス・エスノグラフィが,企業のビジネスプロセスにおいて,いかに活用され得るかを知っていただく,よい機会としたい.そのためにも,参加者との積極的な対話を通じて,ビジネス・エスノグラフィに対する期待や疑問を明らかにし,本手法の将来に向けた方向性を共に模索することも目指す.
     
田村 大 写真  司   会:田村 大
        株式会社博報堂 イノベーション・ラボ
        上席研究員  
略歴 1994年,東京大学文学部心理学科卒業.2005年同大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学.1994年博報堂入社,2000年より現職.情報科学,認知科学を専門とし,ヒューマンファクターに基づく新たな情報技術の発案と開発を推進する.最近は人間の創造性を高める技術に関心を持ち,様々なシステムの開発と評価を通じて,あるべき技術の姿を模索する.著書に『センサネットワーク技術』(共著・東京電機大出版局)など.
     
プログラム [13:30−15:30]
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 講演(1) 「IT業界におけるビジネスエスノグラフィの取組み
         〜インタビューを中心とした“聞く”ことから“知る”〜」

13:30-14:30

矢島 彩子 写真  矢島 彩子
 富士通株式会社 アシュアランス本部 ソーシャルサイエンスセンター
 研究員
講演概要 富士通では,2004年よりParc(Palo Alto Research Center)との協働を通じて,エスノグラフィをITビジネスの中に組み込み,「お客様の現場業務・サービスをありのままに把握する」,「ITとIT以外ではなく,人・プロセス・そしてIT」をキーワードに,事実をもとにした,様々な施策や改善の起点につなげるべく,エスノグラフィの手法をサービスメニューとして確立している.今回は,特に“聞く”部分に焦点をあて,独自のインタビュー技法を開発し,その適用事例をご紹介する.現場で取り入れる際のインタビューの利点,限界,難しさも含めてお話させていただき,皆様からの意見やアドバイスもいただければ幸いである.
略歴 1996年,岩手大学人文社会科学研究科修了.東京大学文学部心理学研究室で事務補佐員の傍ら,2001年,聖心女子大学文学研究科博士後期過程単位取得退学.同年(株)富士通研究所入社.2006年より現職.エスノグラフィをベースにした業務実態を把握するフィールドワーク手法開発に従事した後,現在はお客様のフィールドイノベーションに貢献するべく,現場直結で企業におけるフィールドワークの普及とそのあり方について模索中.
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 講演(2) 「ビジネスエスノグラフィによる生活者研究の実践」

14:30-15:30

井上 紀子 写真  井上 紀子
 花王株式会社 生活者研究センター
 ビューティケア研究室 リサーチリーダー
講演概要 花王が昨年,博報堂,インフィールド・デザインと共同で実施した「ビジネス・エスノグラフィによる新しいビジネス機会発見プロジェクト」について,そのプロセスと成果を紹介する.「アンチエイジング」をテーマに取り組んだもので,特に,ユーザー観察インタビューの手法,観察インタビュー内容の共有,機会発見フレームに辿り着くまでの議論,等プロセスの重要性を中心にお話しする.花王では,これまでもさまざまな生活者研究・調査を実施してきているが,そのベースを持った上で,このビジネス・エスノグラフィがどんな特長をもっているのか,どういう成果が得られるのか,ということを実践体験したいわば「体験談」としてお聴きいただければ幸いである.
略歴 1986年,早稲田大学大学院理工学研究科博士前期(修士)過程修了.同年,花王(株)入社.研究開発部門において,化粧品の商品開発研究,機能評価研究,店頭用肌測定機器開発等を担当していく中で,ユーザーの意識実態把握のために観察・インタビューの経験を積む.2005年,花王生活文化研究所(現:生活者研究センター)へ異動,ホームケア分野担当を経て,2007年より現職.
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