ソフトウェアジャパン2009「ITのパラダイムシフト -クラウドで何が変わるか?-」 開催日:2009年1月27日(火) 開催会場:大手町サンケイプラザ
 
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 ITフォーラムセッション 高度IT人材育成フォーラム [会場 3F 311]
 高度IT人材のための資格制度構築に向けて
 
セッション概要
 
情報処理学会ITプロフェッショナル委員会は,IPA人材育成本部の協力を得て高度IT人材資格検討WGを立ち上げ,ITスキル標準等のレベル5〜7に対応する高度IT人材を認定するための制度の可能性について検討を行っている.検討の中では,IFIP等が進めているITプロフェッショナル資格制度に関する国際的枠組みも考慮されている.一方,経済産業省と文部科学省は,協力して産学人材育成パートナーシップ情報処理分科会で高度IT人材育成に向けた検討を進めており,ITスキル標準のレベル1〜4は情報処理技術者試験を改正して,試験をレベル判定の尺度として用いることができるようにすることになっている.そのため,両制度を統合的に運用することで,さまざまなレベルのIT人材を包括的に認定する仕組みが構築できることになる.
本セッションでは,高度IT人材資格制度に関する検討結果を報告し,その実現に向けた課題や,高度な能力や実績を持つIT人材が適正に処遇され,それを通じてIT業界を活性化するための方策について議論を行う.
 
掛下 哲郎 写真  司   会:掛下 哲郎(高度IT人材育成フォーラム代表,
               佐賀大学 理工学部 知能情報システム学科 准教授)  
略歴 九州大学情報工学科卒業.同博士後期課程修了.工学博士.現在,佐賀大学知能情報システム学科助教授.2001年度より学科の教育システムの構築を推進し,2003年度にJABEE認定を受けた.2004年度より情報処理学会アクレディテーション委員会幹事およびJABEE基準委員.IT人材育成における産学連携活動を推進中.データベースおよびソフトウェア工学を専門とする.情報処理学会,電子情報通信学会等会員.
     
プログラム [13:30−15:30]
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 趣旨説明

13:30-13:35
PDF講演資料
講演資料

掛下 哲郎 写真  掛下 哲郎
 高度IT人材育成フォーラム代表
 佐賀大学 理工学部 知能情報システム学科 准教授
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 講演(1) 「IT人材育成強化・加速プログラムについて」

13:35-13:55
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講演資料

奥家 敏和 写真  奥家 敏和
 経済産業省 商務情報政策局情報政策ユニット情報処理振興課
 課長補佐
講演概要 IT人材育成を抜本的に強化するため,当省は文部科学省と連携し,産学人材育成パートナーシップ情報処理分科会において,各施策を包括的なプログラムとして展開する「IT人材育成強化・加速プログラム」を提案しました.本プログラムの中では,若い世代が将来のキャリア・イメージを持つための参考となるモデルキャリア開発計画の策定を掲げ,当省で一部職種についてのひな型を作成しました.本プログラムは,様々な施策が有機的に連携することで相乗的に効果を上げていくことを狙っており,「ITパスポート試験」の創設を含む新試験制度への移行と3つのスキル標準の整合化を図った「共通キャリア・スキルフレームワーク」の策定を行うなど,既に具体的な取組を進めているところです.さらに,産学が連携した具体的な人材育成事業を実施するため,産学連携IT人材育成実行ワーキンググループを立ち上げ,今年度内に中間報告をとりまとめる予定です.講演では,以上の内容をご紹介いたします.
略歴 1995年3月東京大学法学部卒業.1995年4月通商産業省入省産業政策局調査課.1996年4月同生活産業局繊維製品課総括係長.1997年6月同大臣官房総務課法令審査委員補佐.1999年6月同工業技術院総務部総務課企画班長.2001年1月内閣官房行政改革推進事務局公務員制度等改革推進室参事官補佐.2003年8月在外研究員(米国ハーバード大学).2005年6月経済産業省大臣官房秘書課課長補佐.2007年7月同商務情報政策局情報政策ユニット情報処理振興課課長補佐.
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 講演(2) 「高度IT人材の評価に関するIPAの取り組みと国際動向」

13:55-14:15
PDF講演資料
講演資料

松田 晃一 写真  松田 晃一
 独立行政法人 情報処理推進機構 IT人材育成本部
 本部長
講演概要 IT力の活用があらゆる産業競争力の源泉であることは,もはや言を待たない.そして,そのIT力の担い手がIT人材であることも明白である.つまり,高い能力をもったIT人材を十分に確保することは,IT業界は言うに及ばず全ての業界の競争力を高める上で基本的な条件となっている.IPAでは,必要なIT人材像とレベルを,スキル標準によって“見える化”し,これらと情報処理技術者試験を整合させることによって,各個人がどのレベルに相当するのかを,客観的に,しかもできるだけ簡便に評価できる仕組みを作りつつある.しかし,高度な人材になればなるほど,単に試験のみでの評価では不十分であり,経験や実績,さらにはプロフェッショナルとしての貢献など幅広い観点からの総合的な評価が必要となる.この講演では,そのような課題に対してIPAがどのように取組もうとしているかについて述べる.さらに,このような課題に関する海外での動向についても紹介する.
略歴 1968年京都大学工学部卒業,1970年同大学院修士課程修了後,電電公社に入社.データ通信システム用OSの研究開発,システムの性能評価,ソフトウェア開発技術の研究に従事.NTTコミュニケーション科学研究所長,先端技術総合研究所長などを歴任.NTTアドバンステクノロジ社 代表取締役常務,NTT−AT IPS社 代表取締役社長を経て,2008年より現職.情報処理学会フェロー,電子情報通信学会フェロー.工学博士.
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 講演(3) 「高度IT人材資格制度の検討結果について」

14:15-14:35
PDF講演資料

講演資料

旭 寛治 写真  旭 寛治
 情報処理学会 高度IT人材資格検討WG 座長
 株式会社 日立テクニカルコミュニケーションズ 代表取締役社長
講演概要 情報処理学会ITプロフェッショナル委員会では、情報処理技術者のプロフェッションの確立を通じて,その社会的地位の向上を図るとともに,わが国において情報処理技術が魅力ある分野として認識されるように,産学官との連携を含めた諸施策の検討を行っている.その一環として,高度IT人材資格検討WGを設け,高度IT人材の資格制度の可能性を検討している.ITスキル標準のレベル1〜3については新しい情報処理技術者試験をレベル判定の尺度として用いることができるが,レベル4では情報処理技術者試験に加えて業務経験等の評価が必要であり,さらにレベル5以上については情報処理技術者試験を判定に用いることはできない.このため,高度IT人材の資格制度を実現するに当っては,レベル4または5以上の判定を行う方法の具体化が必要になる.また,国際的な整合性のある資格制度とするためには,更新やCPDを含めた制度設計としなければならない.本公演では,これらの課題について高度IT人材資格検討WGで検討してきた結果について報告する.

略歴 1971年(株)日立製作所入社.汎用コンピュータおよびスーパーコンピュータのオペレーティングシステム,グループウェア等の開発に従事.オープンソフトウェア本部長,ストレージソリューション本部長等を経て,2004年より現職.1977〜78年米イリノイ大学留学.1999〜2000年度本会理事. 2005〜2006年度本会副会長.ACM,IEEE会員.

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 パネル討論
討論概要 高度な能力や実績を持つIT人材は「社会の宝」である.そうした人材を可視化し,適切な処遇や活躍の場を与える上でも高度IT人材資格制度の重要性は高い.本パネル討論では,情報処理学会が提案する高度IT人材資格制度について一般参加者を含めた議論を行い,制度の立ち上げおよび継続的運営,関連団体との連携,IT分野におけるプロフェッショナルコミュニティの育成,ITプロフェッショナルのあり方などを含む今後の取り組みについて展望する.

14:35-15:30

 司   会:掛下 哲郎(高度IT人材育成フォーラム代表,佐賀大学 准教授)
  写真・略歴は司会参照
 パネリスト:旭 寛治(情報処理学会 高度IT人材資格検討WG 座長)
  写真・略歴は講演(3)参照
 パネリスト:上原 智(NTTデータ 人事部 人財開発担当 課長)
上原 智 写真 略歴 1993年,大阪大学基礎工学部情報工学科卒業,NTTデータ通信株式会社 (現:株式会社NTTデータ)入社.以降,ソフトウェア開発に関する研究開発,情報システム開発および技術支援等に従事.2001年,大阪大学大学院基礎工学研究科情報数理系専攻 博士後期課程修了,博士(工学).以降,技術動向調査業務等を経て,2007年より現職.現在,社内の人材育成に従事.
 パネリスト:奥家 敏和(経済産業省情報処理振興課 課長補佐)
  写真・略歴は講演(1)参照
 パネリスト:松田 晃一(IPA 人材育成本部 本部長)
  写真・略歴は講演(2)参照
     

   
   
 
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