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最終更新日:2003.12.15 |
「情報科学技術フォーラム(FIT)」の創設と今後の全国大会の開催について |
会長 鶴保 征城 情報処理学会では、本年3月に締結した協力協定に沿った最初の具体的な活動として、電子情報通信学会 情報・システムソサイエティと共同で、新しく「情報科学技術フォーラム(FIT: Forum on Information Technology(以下、FITと称す))」を創設することになりました。初回のFITは平成14年9月25日〜28日の4日間、東京・大岡山の東京工業大学で開催されます。 ここでは会員の皆様に対し、フォーラムの設立背景および目指す方向とともに、このフォーラムは秋の全国大会に代わるものとなるため、今後の全国大会の開催方針についてご説明いたします。 1.情報科学技術フォーラム(FIT)の創設について 当学会の関係する学問/技術分野は急速に拡大しており、他学会との分野の重複も目立ってきています。学会同士が競争し切磋琢磨するのは悪いこととは思いませんが、複数の学会に関係している方々には大きな負担になっているとの指摘もあります。 このような状況において、他学会との協力関係を発展させることは会員のメリットともなり、学会の発展にも寄与するとの考えから、積極的にその実現に取り組んできました。具体的には、最も関係の深い電子情報通信学会 情報・システムソサエティ(以下、ISSと称す)と話し合い、本年3月21日に包括的な協力関係を推進する旨の覚書を両学会会長およびISS会長の三者間で締結いたしました(この記事は当会Webサイトにも掲載されています)。当学会とISSとは研究会レベルあるいは地方においてはすでにいろいろな局面で共に活動しており、今回の合意の基盤となっています。この合意が必ず成功すると信ずる所以です。 上記覚書に基づき、両学会の合同大会を開催することを目指して両学会代表によるWGで検討し、その答申を受けてFIT推進委員会で議論を重ねた結果、来年秋に第1回の合同イベント「情報科学技術フォーラム(FIT: Forum on Information Technology)」を開催する運びとなりました。 現在の計画ではFITは毎年秋に開催する予定で、当学会の秋の全国大会およびISSのソサイエティ大会に代わる大会となりますが、従来の当学会およびISSの大会の内容にはこだわらず、まったく新しい大会として発展させたい所存です。単純に2つの大会が一緒になっただけでは共通会員の数だけ参加者は減ってしまいますが、そうではなくて、新しい、魅力的な大会とすることで逆に参加者が増えるようでなければ意 味がありません。 当学会とISSが合同で開催するFITは恐らく日本で最大のIT関係の大会となります。それによって、社会からの注目度、さらには社会への影響力も大きくなることが予想され、発表者にとっては従来の大会以上の価値が出てきます。そして、それが参加者にとっての付加価値も高めることになるはずです。 年に2回の全国大会は当学会の会員へのサービスとしては非常に重要なイベントであり、単に会員同士が顔を合わせる場としてだけでなく特に若い研究者にとっては研究発表の経験を積む貴重な場となっています。秋の全国大会がFITになっても、このような従来からの良い点は残しながら、一段と高い評価を得られ、発表者・参加者の双方に価値ある大会としたいと思います。 初回FIT(平成14年9月25日〜28日於東京工業大学(大岡山))のプログラムの詳細などについては現在鋭意その検討がすすめられていますが、学術、企業、学生、それぞれの参加者にとって有意義なものにするべく、従来の枠にとらわれない斬新なアイディアが提案されています。大いにご期待ください。 会員各位の積極的な参加を得てFITを成功させ、両学会の次なる発展の礎にしたいと考えます。 2.今後の全国大会の開催について 当学会の全国大会は今まで春秋の年に2回開催されてきましたが、平成14年度以降については、前述の情報科学技術フォーラム(FIT)が開催されることにより、秋の全国大会の開催はなくなります。 したがって以下の「今後の予定」の通り、平成14年度以降は、春に開催される全国大会だけが、従来通りの全国大会となります。日程、会場等については詳細が決定次第、順次ご案内してまいります。 会員皆様には、年1回の開催となります今後の全国大会につきましても、従来通り研究発表の場としてご活用いただくと同時に、より一層の活性化と発展が図られていきますようご理解とご協力をお願いいたします。 [今後の予定]
以上 |