2023年度役員改選の投票について

2023年度役員改選の投票について

1. Webサイトの投票画面記載の候補者は理事会で推薦する方々です. 
以下の役員候補者名簿および担当業務詳細等をご参照のうえ, 選定する役員候補者について, 
e-mailで送信の「Web投票のお願い」にある手順を参考にWeb投票にてご投票ください. 
 
2. 投票は,2023年2月21日(火)24:00までを有効とします. 
 
※「Web投票について」 のFAQ⇒こちらから
※「役員担当業務等詳細・2023年度留任役員および退任役員名簿」⇒こちらから (PDF)
 

役員改選候補者名簿

役職名

改選定数

氏名 所属
会長候補 1 森本 典繁 日本アイ・ビー・エム(株) 副社長執行役員最高技術責任者 兼 研究開発担当
副会長候補 1 田島 玲 ヤフー(株) Yahoo! JAPAN研究所 所長
理事A候補 8(内2名は女性) 中山 泰一 電気通信大学大学院情報理工学研究科 教授
田村 孝之 三菱電機(株) 情報技術総合研究所データマネジメントシステム技術部 部長
湊 真一 京都大学大学院情報学研究科 教授
首藤 一幸 京都大学学術情報メディアセンター 教授
高岡 詠子* 上智大学理工学部 教授
稲葉利江子* 津田塾大学学芸学部 教授
小野 智弘 (株)KDDI総合研究所 Human-Centered AI研究所 所長
川原 圭博 東京大学工学系研究科 教授
井上美智子* 奈良先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科 教授
吉濱佐知子* アマゾンウェブサービスジャパン(同) ビッグデータコンサルタント
野村 佳秀 富士通(株)データ&セキュリティ研究所 TaaSプロジェクトプロジェクトディレクター
櫻井 祐子* 名古屋工業大学 教授
阿倍 博信 東京電機大学システムデザイン工学部 教授
中野 由章 工学院大学附属中学校・高等学校 校長/工学院大学教育支援機構教育開発センター 特任教授/工学院大学 理事
石原 進 静岡大学学術院工学領域 教授
稲村 浩 公立はこだて未来大学 システム情報科学部 教授

理事B候補

1 斉藤 典明 東京通信大学情報マネジメント学部 教授
理事C候補 1 河合 和哉 (国研)産業技術総合研究所社会実装本部 社会実装戦略部 標準化推進室 招聘研究員
理事D候補 任期調整のため改選はありません
理事E候補 1 長谷川 亘  京都情報大学院大学/京都コンピュータ学院/京都自動車専門学校 統括理事長・教授 /IT連 筆頭副会長
監事候補 1 中野美由紀* 津田塾大学 教授/理学研究科長
相澤 彰子* 国立情報学研究所 教授/副所長

※[候補者名(ローマ字,*は女性),出身校学部卒年,勤務先および役職名(2023年1月現在),略歴・抱負等 ]


■会長

森本 典繁(MORIMOTO, Norishige)(慶大1987卒)日本アイ・ビー・エム(株) 副社長執行役員最高技術責任者 兼 研究開発担当

[略歴] 1987年日本IBM大和研究所.1995年米マサチューセッツ工科大学計算科学科コンピューターサイエンス(EE&CS) 修士(MS)修了, 米MITメディアラボ研究員(1993-1995), 米IBMワトソン研究所勤務(2006-2009), 日本IBM東京基礎研究所長(2009-2015), IBMアジア太平洋地域CTO(2015-2016), 日本IBM常務執行役最 高技術責任者(2021)などを経て現職. 専門分野はデジタル信号処理, 人工知能, 量子コンピューター等. 現在経済産業省半導体デジタル戦略会議委員, 国内外複数企業の外部技術アドバイザー, 大学院大学至善館院特任教授, テンプル大学日本校外部理事等を務める. 慶應義塾大学矢上賞(2012)を受賞. 
[抱負] Post-COVIDの新時代に向かって歩み出す国がある一方で, 未だ感染拡大に追われている地域もあります. COVID以前から兆しを見せていた大国間の分断はより顕著となり, 世界各地で地政学的なリスクも高まっています. その政治・経済に与える影響から世界的なサプライチェーンや各産業の構造変革まで様々な変化が起きています. 一方, 環境, エネルギー, 食糧, 医療など, 我々人類を取り巻く喫緊な社会課題の多くは未解決なままです. これらは一部の国や地域だけでは解決できないものであり, 我々が国家, 理念や信条を超えて叡智を結集して当たらなければなりません. この様な時代だからこそ科学技術を通じた交流を維持・促進し平和的な国際協業を推進し続ける事が重要であり, 様々な壁を越えた知の交流を担う学会が果たせる役割は今まで以上に高くなっていると思います. 広く社会や若い世代の声に耳を傾け, 時代の要求に応える様な学会活動を行なって行きたいと考えています. 多様性や国際的な連携も強化し, 社会課題の解決に向けて貢献できる様, 本会に関係する全ての方と一緒に成長していけたらと考えております.

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■副会長

田島 玲(TAJIMA , Akira)(東大 1990卒)ヤフー株式会社 Yahoo! JAPAN研究所 所長

[略歴] 1992年東京大学工学系研究科修士課程修了. 日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所(1992-2002年, 2005-2011年) . A. T. カーニー(2002-2005年) を経て2011年ヤフー入社. 2012年より現職. データ利活用にかかわる研究開発および現場での展開に従事. 博士(理学). 本会理事(2018-2019年度).
[抱負] 個人的なことですが, どちらかというと文系の素養を見せていた娘2人が最近揃って情報系の進路を選択し, 時代の変化を感じております. AIの社会実装, 各業界でのDXの進展に続き ,情報教育が立ち上がり, 情報処理の社会的な認知度,期待, 裾野の広がりはこれまでにないレベルになってきています. はるかに大きくなった母集団から輩出される優秀な若手人材が近い将来合流してくることが楽しみでなりません. 一方で, 情報処理学会がこの流れにどう寄り添い, 貢献していくか , これからの数年間は非常に重要になってきます. 技術的知見, 議論や発信の場としての価値, 産学連携の体制といった本会の強みが広く認知され求心力となっていくべく, 変化の速いweb業界にあって最先端の技術やデータを現場で活かす取り組みを続けてきた経験をもとに, 橋渡しとなる取り組みを推進することで貢献できればと考えております.

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■理事A

中山 泰一(NAKAYAMA , Yasuichi) (東大1988卒)電気通信大学大学院情報理工学研究科 教授

[略歴] 1993年東京大学大学院修了.博士(工学).同年より電気通信大学において,計算機システム,並列分散処理,情報教育の研究に従事.2020年度-2021年度本会教育担当理事.2014年度学会活動貢献賞,2016年度山下記念研究賞,2017年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞受賞.日本学術会議特任連携会員.国立情報学研究所客員教授.
[抱負] 私は,2018年から2020年まで論文誌ジャーナル編集委員会編集長として,2020年から2022年まで教育担当理事として,本会の活動に係わってきました.情報処理教育委員会の活動の一環で,全国大会に中高生情報学研究コンテストを創設し,中高生に本会のジュニア会員となり情報学の探究に取り組んでもらうことを目指しました.また,大学入試で情報入試を普及させるための活動に取り組みました.2022年度から実施されている高等学校の新学習指導要領では,プログラミング,データ活用などを扱う「情報I」「情報Ⅱ」が設けられました.文部科学省は2025年からの大学入学共通テストに「情報Ⅰ」の出題を決め,国立大学協会は「情報Ⅰ」を含む6教科8科目の受験の原則を決めています.この数年間は,本会がこれまでわが国の情報学分野をリードしてきたその成果を,広く国民全体に広げていくための重要な期間です.この成否が,本会はもとより,わが国の将来をも左右すると言っても過言ではありません.これからも引き続き,本会の活動を通して,社会に貢献して行きたいと考えております

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■理事A

田村 孝之(TAMURA , Takayuki)(東大1991卒)三菱電機(株) 情報技術総合研究所データマネジメントシステム技術部 部長

[略歴] 1996年東大院情報工学博士課程単位取得退学,博士(工学).1998年三菱電機(株)入社,2020年より現職.並列データベース処理,Webアーカイビング等に関する研究開発に従事.本会論文誌データベース編集委員(2013-2016年度),モバイルコンピューティン グと新社会システム研究会幹事,DICOMO2023シンポジウム実行副委員長.
[抱負] デジタル化が急速に進展し,データの重要性が社会のさまざまな分野に浸透する とともに,データを知識や価値に昇華する情報処理技術もこれまで以上の活用が見込まれます.デジタル化社会を支える情報処理技術の体系化と普及に対する本会の役割はます ます高まっています.一方,データ活用の現場では,細分化・複雑化した技術を知悉した技術者を確保 することは困難になり,ドメインの知見を持った人材へのリスキリングを進める必要があります.そのためには本会がコミュニティとして,研究者やドメイン技術者とつながって相互に課題を共有する場を提供することが 重要と考えます.私はこれまで,データベース技術の研究者として本会の研究会や論文誌でお世話になるとともに,企業でのシステム開発の現場に携わってきました.これらの経験を活かし,本会がデジタル化社会で中心的な役割を果たせるよう,微力ながら貢献していきたいと思います.

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■理事A

湊 真一(MINATO, Shin-ichi)(京大1988卒)京都大学大学院情報学研究科 教授

[略歴] 1990年京都大学大学院修士課程修了 . 1995年同博士課程(社会人)修了. 1990年よりNTT研究所に勤務. 2004年北海道大学助教授. 2010年より同教授. 2018年より京都大学教授(現職). 2018年度-2019年度 本会論文誌担当理事 . 2020年度本会英文論文誌JIP編集長 . 2021-2022年度本会事業担当理事. 2018年より日本学術会議連携会員.
[抱負] 新型コロナウイルス発生以降, 様々な社会活動のオンライン化が急速に進み, 学会を取り巻く環境も大きく変化しました. 全国大会等のイベントも約2年間は完全オンライン開催となり, 今年度になってようやく一部対面でのハイブリッド開催が可能となってきました. 対面での学会活動の重要性とありがたみを痛感する昨今ですが, 一方で, オンライン化以降, 全国大会の講演数や参加者数が大幅に増加しており, これまで仕事や家庭の事情で参加が難しかった会員が新たに参加可能になった側面もあったと見られています. 情報処理学会は, 情報分野で日本を代表する学会として, 単なる学問の交流の場としてだけでなく, 情報技術を活用することで日本社会の新しい形を作っていく役割も担っていると思います. もしも当選させていただいた場合には, 学会理事としての活動を通じてこれからの時代を作っていくお手伝いができればと思っております.

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■理事A

首藤 一幸(SHUDO , Kazuyuki)(早大1996卒)京都大学学術情報メディアセンター 教授

[略歴] 2001年 早稲田大学 博士後期課程 修了.博士(情報科学).産業技術総合研究所 研究員,ウタゴエ(株) 取締役CTO,東京工業大学 准教授を経て,2022年より現職.分散システム,ネットワークの研究に従事.IPA未踏PM,(株)アーリーワークス顧問,エンジニア対象投資ファンドMiraise メンター,GMOインターネットグループ(株) 技術顧問等を兼任.
[抱負] 本学会の目的は, 学術, 文化, ならびに産業の発展に寄与すること, とあります. 学会には, そうした社会への貢献に加え, もう1つの面, 会員の側への貢献という目的・役割もあります. 例えば研究会は, そこで磨かれた研究成果が社会の価値になるだけでなく, 同時に, 会員自身も情報交換や交流のメリットを享受するという大変うまい仕掛けです. 今や, 情報技術の関係者はとても多様化しています. 従来通り, 研究機関や大企業の技術者・研究者はもちろん, 情報技術が価値創出の源泉となったあらゆる産業, 情報システムとともに暮らすようになった市民, 皆, 情報技術の関係者となりました. 誰しも, 本会の恩恵を享受し得るという意味においては, すでに会員のようなものです. 私自身の, 私大の学生, 国研の研究職, 辞めて, スタートアップの取締役CTO, 国立大学の教員という様々な経験で得た視点を活かし, 幅広い関係者が学会のメリットを享受できるよう, 尽力致します.

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■理事A

高岡 詠子*(TAKAOKA , Eiko) (慶大1990卒)上智大学理工学部 教授

[略歴] 2010-2016年会誌編集委員,2012-2016年コンピュータと教育研運営委員,2012-2017年 論文誌編集委員,2014-2016年論文誌教育とコンピュータ(TCE)編集委員 . 2012年-初等中等教育委員会委員(2019年-幹事) . 2015年-情報処理教育委員会 . 2015年-情報処理に関する法的問題研究グループ主査 . 2007年山下記念研究賞,2014年学会活動貢献賞,2016年度-2017年度・2021年度-2022年度理事(教育). 慶應義塾大学大学院計算機科学,博士(工学). 上智大学理工学部教授,教育とコンピュータ, 医療看護介護用Web/スマホアプリ等開発と運用に従事.
[抱負] 2016-2017年度, そして現在の2回, 教育担当理事を務めさせていただいております. 今期の2021年6月に就任して1ヶ月も経たないうちに文部科学省が2025年の大学入学共通テストへの「情報」の出題を正式に発表しました. それから2年間,.「大学入学共通テストへの『情報』の出題」に関してだけでも5回の提言を出すことに尽力しました. 本会は, 文部科学大臣から教員免許状更新講習の開設者として指定を受け, 2014年度より教員免許状更新講習を実施してきました.2022年7月1日に教員免許更新制が廃止されましたが, 本会は高等学校情報科研修の必要性を鑑み, 文部科学省等と連携しながら, 今までの教員免許状更新講習の内容を発展させた教員研修の実施に取り組みました. 私は本会で「情報処理に関する法的問題」研究グループを立ち上げアジャイル開発の契約モデルの提案に取り組んでいます. 組織のDXが必要な今こそ新たな手法を広めることに尽力し続けたいと思います. 情報処理技術と他の分野を結びつけることも本会の重要な役割です. 私は医療従事者や法律の専門家などの結びつきを生かして理事としての役割を果たしたいと思っております.

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■理事A

稲葉利江子*(INABA , Rieko) (日本女子大1998卒)津田塾大学学芸学部 教授

[略歴] 2003年日本女子大学理学研究科博士課程修了,博士(理学).メディア教育開発センター,情報通信研究機構,京都大学を経て2022年より現職.異文化コミュニケーション,高等教育におけるICT利活用データの分析に関する研究に従事.本会では,情報処理教育委員会委員,情報入試委員会委員などを歴任.
[抱負] 近年, さまざまな分野においてDXの重要性が高まり, 推進されています. それと同時に, 我が国では, AIやIoTといったデジタル技術を活用できる人材育成が急務となっています. その中で, 小学校でのプログラミング教育の開始, 高等学校での「情報I」「情報II」の設置, 大学入学共通テストでの「情報」の導入, 大学での数理・データサイエンスAI教育というように, この数年間に, 情報教育が大きく変化しています. これまで, 私は, 学会誌の「ぺた語義」の編集委員や情報入試委員会などにおいて, 情報教育の推進や充実に向けて活動をしてまいりました. 今後, それぞれの段階での情報教育を俯瞰的な視点で考え, 本会だからこそ実現できる系統的な情報教育のあり方の提案, 情報教育に携わる教員への多面的な支援が必要となります. 今後も, 本会を通じて, 情報分野の教育や人材育成に貢献していきたいと考えております.

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■理事A

小野 智弘(ONO , Chihiro)(慶大1992卒)(株)KDDI総合研究所 Human-Centered AI研究所 所長

[略歴] 1994年慶應義塾大学理工学研究科修了後, 国際電信電話(現KDDI)入社. 2022年より現職. この間, 情報推薦, 行動分析, 行動変容, 実世界AI等の研究に従事. 本会シニア会員. JSTさきがけ「文理融合による人と社会の変革基盤技術の共創」領域アドバイザ. 通信文化協会前島密賞(2020). 博士(工学).
[抱負] あらゆる産業・セクションでデジタルトランスフォーメーション(DX)が推進され, 研究者や技術者のみでなく, 文系出身者や長年技術系でない業務に携わっていた社員が, DXに取り組み始めたという声を私の周りでもよく聞くようになりました. 学会の更なる発展には, 研究者の専門性を深めるのみならず, 「情報処理技術やその応用方法を幅広く身につけたい」「特定の分野の研究者と交流・連携したい」「特定の産業領域の専門家やビジネス部門と交流・連携したい」など多様な要望を持つ, 若手からベテランまでのあらゆる世代・立場の方々の成長や活動に役立つ機能やサービスを幅広く強化し, それが必要な方々に届くよう広く発信することで, 会員の皆様の満足度を向上し裾野を拡大することが重要と考えております. 理事に選任されましたならば, 企業で国内外の産学連携を含む研究開発, ならびに, 様々な業態や規模の機関と一緒に研究開発成果のサービス化などに携わったこれまでの経験を活かし, 微力ながらも, 学会の発展へ貢献していきたいと考えております.

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■理事A

川原 圭博 (KAWAHARA , Yoshihiro )(東大2000卒)東京大学工学系研究科 教授

[略歴] 2005年東大・情報理工博士課程修了. 博士(情報理工学). 同年東大助手. 2019年より現職. 2022よりmercari R4D, head of research兼任. 2015年JST Erato川原万有情報網プロジェクト研究総括. センシングシステムおよびデジタルファブリケーションの研究に従事. 本会ユビキタスコンピューティングシステム研究会幹事(2010-2014年) . 運営委員(2009-2018年).新世代担当理事(2018年度-2019年度) .
[抱負] 近年, 多くの優秀な学生が情報系分野を志望し, 分野のレベルが過去にないほど向上していることを大学教員として感じています. しかしながら, 社会のDX化の遅れや研究力の低下がメディア等で取り上げられていることを見ると, 個人的に大きなギャップを感じています. これは日本全体が優秀な個人を抱えていているにも関わらず, 組織としての世界での活躍に繋げられていないことを示唆しているように思います. 本会は, 専門家が組織を超えて集まり, 最先端の研究成果や技術情報を収集・発信する場を提供してきました. 今後は, これに加えて, 組織を超えた協力・交流を促進し, 個人をエンパワーできる場と機会を学会が積極的に提供し, 世界的な舞台での活躍を強く後押しすることが重要だと考えます. さらに, 学会を技術的課題の共有だけでなく, 会員が主体的に社会問題や政策課題の解決に取り組んだり, 提言したりする存在にしたいと思います.

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■理事A

井上美智子*(INOUE , Michiko) (阪大1987卒)奈良先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科 教授

[略歴] 1989年大阪大学大学院博士前期課程修了,同年(株)富士通研究所入社.1992大阪大学大学院博士後期課程進学, 1995年同修了, 同年奈良先端科学技術大学院大学助手, 2001年同助教授, 2011年より同教授.2003-2005年度本会関西支部幹事.
[抱負]  Society5.0, DXなど,情報処理技術は現在そして未来の社会と大きく関わっています. 研究者が交流することで新しいアイディアを思いつく,研究会で発表し意見交換することで研究をさらに発展させる,研究成果を広く世の中に発信して社会応用へとつなげる,子供達が情報処理技術に触れる場を創り未来の担い手をこの分野に導くなど,学会は様々なフェーズで情報処理技術の開拓・発展・普及に貢献しています. 多様な人々が情報処理に関わる多様な分野で活き活きと研究し,情報処理技術のさらなる発展に寄与できるような環境づくりに貢献できればと思います.

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■理事A

吉濱佐知子*(YOSHIHAMA , Sachiko) (青学大1993卒)アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 ビッグデータコンサルタント

[略歴] 2001年より米IBMのワトソン研究所,2003年より日本IBM東京基礎研究所で情報セキュリティ関連,新興国向け研究戦略策定,AIやブロックチェーン技術を活用した金融業界向けの研究開発等を担当.2022年6月より現職.本会理事(2021年度-2022年度), 本会シニア会員,ACMおよびIEEE会員.博士(情報学).
[抱負] 情報システムが社会の重要なインフラとなり,人々の生活や社会のありかたに大きな影響もたらす一方,日本ではDXやダイバーシティへの取り組みが遅れており,一層の推進の必要性が叫ばれています. 情報処理学会は研究者や学生だけでなく,より幅広い技術者層に情報発信を行い,また社会に対する提言を行うなど,様々な角度から情報技術の振興を行うための活動を行っていますが,今後本会の担う役割はますます大きなものとなっていくと考えます. 私は2021年から総務理事として情報処理学会の運営や企画を担当し,特に倫理綱領の改訂や普及,ダイバーシティ宣言の作成に貢献させていただきました. また業務では日系IT企業,海外および日本の外資系IT企業の研究所,そして現職のクラウド事業者でのITコンサルと,長年様々な立場で情報技術に関わってきました.これまでの経験を生かして,産業界と学術界の連携を促進するとともに, 多様な人材が活躍できる社会の実現にむけて,情報処理学会の発展に貢献したいと考えています.

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■理事A

野村 佳秀(NOMURA , Yoshihide) (青学大1996卒)富士通(株)データ&セキュリティ研究所 TaaSプロジェクトプロジェクトディレクター

[略歴] 1998年青山学院大学大学院理工学研究科経営工学専攻博士前期課程修了. 修士(工学). 同年(株)富士通研究所(現富士通(株))入社. 以来, 業務システムをターゲットに, 開発支援, 可視化, トラスト保証などに関する技術開発に従事. 専門分野はソフトウェア工学.
[抱負] 現在, 多くの社会の仕組みやビジネスがソフトウェアファーストで実現されるようになり, ますます情報技術の重要性が高まってきています. 一方, 扱われる情報や扱う人の信頼性がきちんと検証できないことで, 事故が起きたり騙されたりといったことも多々発生しており, 社会の基盤として情報技術を安全に活用していくためさらなる新しい技術開発やルール策定が必要であると考えています. 情報処理学会では基礎的な分野から応用分野まで幅広い先生方, 企業の方々が日々新しい研究に取り組まれており, その成果を世の中に発表したり, シナジーを生み出す場所として必要不可欠な場となっています. こういった本会の活動をより活性化し, 自らも企業研究者として新しい技術を生み出すべく, 微力ながら貢献させていただければと考えております.

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■理事A

櫻井 祐子*(SAKURAI , Yuko)(奈良女大1995) 名古屋工業大学 教授

[略歴] 1997年名古屋大学大学院多元数理科学研究科博士前期課程修了.2006年九州大学大学院システム情報科学府博士後期課程修了.博士(工学).1997年よりNTTコミュニケーション科学基礎研究所.以降,Yahoo!JAPAN研究所,九州大学准教授,産業技術総合研究所などを経て,2022年より名古屋工業大学教授.
[抱負] 情報処理技術は社会の様々な重要な意思決定に用いられるようになりました.一方,その決定に対する説明可能性や透明性が人々から求められるようになってきています.我々,情報処理技術に携わる者は,それらの社会的要請に答えるべく研究開発や人材育成に努める必要があります.情報処理技術は汎用性のあるグローバルなものですが,それが適用される社会的課題は国により異なります.日本は少子高齢化やエネルギー問題などで「課題先進国」とも呼ばれており,日本オリジナルの研究開発は世界において一層の貢献が期待されています.本会は情報処理技術分野で日本最大の学会であり,産業界と学界を繋ぐ場として,その役割の重要性は増すと考えます.私は企業や国立研究開発法人の研究者,大学教員としての経歴を生かして,日本オリジナルの研究やコミュニティの創出に貢献したいと思います.

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■理事A

阿倍 博信(ABE , Hironobu) (慶大1988卒)東京電機大学システムデザイン工学部 教授

[略歴] 1990年慶應義塾大学 理工学研究科 修士課程修了,同年三菱電機株式会社入社.以来,マルチメディア応用システムの研究開発,実用化に従事.2018年東京電機大学教授.博士(工学).本会フェロー.DICOMOシンポジウム運営委員,デジタルコンテンツクリエーション研究会主査,論文誌編集委員会NWG主査,論文誌デジタルコンテンツ編集委員会副査などを歴任.
[抱負] 内閣府が公表した「第5回 新型コロナウィルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査(2022/7)」によれば,全国のテレワーク実施率は30.6%,特に本会と関係の深い情報通信業で75.9%と急速に普及した半面,「気軽な相談・報告が困難」などのコミュニケーションの問題なども発生しています.ニューノーマル時代では,働き方以外にも子育て,教育など生活全般について大きな影響があり,新たに発生した問題への対策として情報技術の活用が期待されています.このように,本会で取り扱う情報技術はニューノーマル時代の社会,生活を支える基盤技術のひとつと考えられます.本会では,これまでも論文誌,研究発表,イベントなどの活動を通じて産官学の技術者,研究者の交流の場を提供してきました.今後も,企業・大学での研究開発,教育経験や本会でのDICOMOシンポジウム運営委員,デジタルコンテンツクリエーション研究会主査,論文誌編集委員会グループ主査などの学会運営経験を活かし,ニューノーマル時代の基盤となる情報技術を支える本会の発展に向けて,貢献したいと考えています.

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■理事A

中野 由章(NAKANO, Yoshiaki) (芝浦工大1988卒) 工学院大学附属中学校・高等学校 校長/工学院大学教育支援機構教育開発センター 特任教授

[略歴] 技術士(総合技術監理・情報工学).本会初等中等教育委員会委員長, 山下記念研究賞(2014年度),学会活動貢献賞(2015年度),大会優秀賞(2018年度)を受賞, シニア会員 . 科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(2017),日本IBM大和研究所,三重県立高校,千里金蘭大学,大阪電気通信大学,神戸市立高校を経て現職.高等学校情報科を中心とした初等中等情報教育と,大学情報入試を主な研究領域とする.
[抱負] 理事として特に次の5点を中心に取り組みます.【情報教育への貢献】高校の情報科,大学の数理・データサイエンス・AI教育,大学入学共通テストをはじめとする高大接続などの充実に,本会が積極的に関与して先導的な貢献を推進します. 【会員の獲得】本会の発展には,ジュニア会員や企業の技術者など,若手や幅広い分野からの入会促進を図る必要があります.例えば,ジュニア会員に対しては,定期的なウェビナーを実施し,論文の書き方や発表の仕方などの教育指導を行うなど,入会意欲を励起するようなサービスを検討します.【学会の価値向上】ジュニア会員にとっても,正会員・学生会員にとっても,本会に所属しているメリットを実感できるようなサービスを検討します.【学会の社会発信力強化】日本最大の情報学分野の学会である本会から,提言等を積極的に発信するとともに,本会の存在意義が広く認識されるための広報活動を強化します.【外部機関との連携強化】文部科学省,教育委員会,企業団体,関連学協会等との連携を強化し,本会のプレゼンス向上を図ります.

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■理事A

石原 進(ISHIHARA , Susumu) (名大1994卒)静岡大学学術院工学領域 教授

[略歴] 1999年名大大学院工学研究科博士後期課程修了.博士(工学).静岡大助手,同大准教授を経て,2018年より同大学術院工学領域教授.モバイルコンピューティング,センサネットワークに関する研究に興味を持つ.本会論文誌編集委員会ネットワークグループ主査,モバイルコンピューティングと新社会システム・高度交通システムとスマートコミュニティ研究会幹事,ICMU・DPSWSプログラム委員長歴任.本会シニア会員.
[抱負] テレワークや遠隔学習,マイナンバーカードや電子マネー技術,サイバーフィジカル技術の普及などを通し,情報処理技術はこれまで縁遠かった人たちにも広く浸透するようになりました.また,人が作ったものとは区別がつかないほどの画像や文章を生成するシステムが登場しました.情報処理技術に密接に関わる人が増える一方で正しい情報とは何かがわからない世界が進んでいます.情報処理技術に対する深い理解をあらゆる業界・世代の人々がもつことが,社会を円滑に動かしていくために必要不可欠といえましょう.こうした中,学術的な立場からこれらの課題によく目配りし,中長期的な取り組みを促す重要な役割を情報処理学会はもっています.一方,技術を創造する立場にある学会員に対しては,知的刺激に満ちて楽しく活動できる場を提供することが,学会の役目として大切です.学会員だけでなく,他分野,様々な世代に情報発信をしていくことに加え,学会員がワクワクできるような学会づくりに理事として貢献していきたいと思います.

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■理事A

稲村 浩(INAMURA , Hiroshi) (慶大1988卒)公立はこだて未来大学システム情報科学部 教授

[略歴] 1990年 慶應義塾大学 理工学研究科 計測工学専攻 修了,2010年 慶應義塾大学大学院開放環境科学専攻後期博士課程単位取得退学. 博士(工学). 1990年 日本電信電話(株)入社, 1998年より(株)NTTドコモ. 博士(工学). モバイル環境におけるシステムソフトウェア,トランスポートプロトコルに関する研究開発に従事.モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム研究会主査 . マルチメディア通信と分散処理研究会運営委員 . DICOMO2013プログラム副委員長等を歴任. 本会理事(2015年度-2016年度), 業績賞(2003年度).本会フェロー.
[抱負] 無線通信や組込みシステムなどの技術によって実現された携帯電話やスマートフォンの利用の広がりに見られるように, これら情報機器やインターネットサービスが日常生活に不可欠なものとなった昨今, 情報処理技術は社会の基盤となりました. これまで見たことのなかった情報世界を実現し知の領域を広げることへの期待も高まり, インフラを担いフロンティアを併せもつ情報処理分野を支える本会の役割はより重要になっていると感じます. これまでの本会の理事会や各種研究会, シンポジウム等の運営の経験を活かし, 情報処理分野の研究者・技術者の皆様が元気に世界で活躍できるよう本会の持続的な発展に微力を尽したいと考えております.

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■理事B

斉藤 典明(SAITO , Noriaki) (法政大1988卒)東京通信大学情報マネジメント学部 教授

[略歴] 1990年法政大学大学院修士課程修了.同年日本電信電話(株)入社.1999年奈良先端大博士後期課程(社会人)修了・博士(工学).2018年より東京通信大学教授(現職).知識共有,ネットワークサービス,情報セキュリティ,メディア教育に関する研究開発および実用化に従事.本会グループウェアとネットワークサービス研究会運営委員,幹事および主査等を歴任.
[抱負] この2年間,COVID-19の世界的流行により様々な活動がオンライン化しました. また,2020年からのプログラミング教育必修化は,小中学校だけでなく大学教育 においても関心が高まっており,理系文系問わず,多くの学生が情報技術を積極 的に学ぶよ うになりました.情報技術の必要性が社会で広く認知されるととも に,情報技 術を用いて様々な社会問題を解決することが期待されています.情報 処理学会 の活動は,そのような社会問題を解決し社会を豊かにしてゆく研究開発 成果を 世の中に送り出す役割を担っていると言えます.これまでの企業研究者としての経験,大学教員としての経験,本会研究会主査としての経験などを活かして,会員の皆様の様々な研究成果が世の中へ羽ばたいていけるように,微力ながら貢献したいと思っています.

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■理事C

河合 和哉(KAWAI , Kazuya)(横浜国大 1985卒)(国研)産業技術総合研究所社会実装本部社会実装戦略部 標準化推進室 招聘研究員

※情報規格調査会からの推薦

[略歴] 1987年横浜国立大学大学院工学研究科電子情報工学専攻修了.同年松下通信工業(株)入社.以来,システム開発,技術渉外に従事し,2005年より国際標準化に従事.情報規格調査会副委員長(2014-2020年) . 同委員長(2021年より). SC31専門委員会委員長(2011-2016年) . SC41専門委員会委員長(2017年より).本会理事(2021年度-2022年度), 2020年より現職.
[抱負] 標準化担当理事は . ISO/IEC JTC 1の国内審議団体である情報規格調査会の委員長として . 日本の情報技術の標準化を担うことになります.Society 5.0の実現に向けて,情報技術の果たすべき役割は . そのますますその重要性を増しており,それに伴って情報規格調査会の果たすべき役割 . 情報規格調査会への期待は大きくなっているものと認識しています.2011年からJTC 1で具体的な規格開発を担うSCに対応する専門委員会の委員長として,国際標準化の前線で活動してきました.また . 2014年から2期,副委員長として伊藤委員長を補佐しながら情報規格調査会の運営に参画してきました.これらの活動を通じて,現在の情報規格調査会の課題は十分に認識しているつもりです.特に情報規格調査会の経営基盤の安定 . 標準化人材の育成は大きな課題だと認識しています. 役員に就任いたしましたら . これらの課題の解決に向けて . 情報処理学会本部 . 役員の皆様のご意見を伺いながら取組んでまいる所存です.

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■理事E

長谷川 亘(HASEGAWA , Wataru)(早大卒,(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)卒)
京都情報大学院大学/京都コンピュータ学院/京都自動車専門学校 統括理事長・教授
日本IT団体連盟 筆頭副会長
※理事会からの推薦

[略歴] 早稲田大学卒業,(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)文学修士号(M.A.)取得,(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)教育学修士号(M.Ed.)取得,米国ニューヨーク州教育行政官資格. 一般社団法人京都府情報産業協会会長,一般社団法人全国地域情報産業団体連合会(ANIA)会長,一般社団法人日本IT団体連盟代表理事・筆頭副会長,一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)理事. 本会2021年度-2022年度理事(IT産業連携担当).
[抱負] 人類社会全体のデジタル化の加速を担える優れた人材を獲得し育成することは,より一層の急務です. 2020年,一般社団法人情報処理学会と一般社団法人日本IT団体連盟(IT連盟)は,協力事業に関する協定を締結しました. 本会とIT連盟とが緊密な連携・協力を図ることは,我が国における「真の産学協同」の実現に繋がるものと確信しております. 「学び」と「仕事」の往来により,多くの方々がさらにスキルアップすることのできる機会の拡充,「学習の成果」を産業界が適切に評価することができる方策の具体化等に,本会の一員として,またIT連盟の筆頭副会長(IT教育・人材育成委員会管掌者)として,微力ながら尽力させていただく所存でございます.

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■監事

中野美由紀*(NAKANO , Miyuki)(東大1980卒) 津田塾大学 教授/理学研究科長

[略歴] データ工学に興味を持ち . 高性能データベース . 大容量・高速ストレージ . 省電力データベース . ビッグデータ支援プラットフォーム等の研究に従事.1985年東京大学生産技術研究所 . その後 . 芝浦工業大学 . 産業技術大学院大学を経て津田塾大学に在籍.本会監事(2021年度-2022年度) 事業担当理事(2018年度-2019年度) . 技術応用理事(2011年度-2012年度) . セミナー推進委員会委員長(2012年)等歴任.
[抱負] 「新型コロナ」は収束を見せず, 戦争や温暖化など地球規模の課題は留まることをしりません。そのなかで, 情報処理技術はまさに人々の生活, 社会を維持するために欠かせないものとして利用されています.世界中のデータが様々な観点から利用される現在, 多くの社会集団にとって情報処理を適切かつ適応的に利用し, ツール,プラットフォームとして構築・維持することが期待されています.我が国でもデジタル庁が創設され,情報処理技術はあらゆる分野から大きな期待が寄せられています.本学会は, 先端の情報処理技術を学術的かつ社会的な観点から日本社会に発信,牽引すべき立場にあり,急激な変化が世界的に生じる現在において,監事は, コンプライアンスを重視しつつ学会を監査する責にあると 同時に, 本学会から社会に向けて情報技術の発信を支援することができると考えます.昨年度来から積み重ねてまいりました監事の経験に, 今までに務めました本学会の各種委員, 委員長,理事等の経験および,日本データベース学会, 電子情報通信学会等の経験を生かし, 「新型コロナ」以降に向けた新たな学会における健全かつ適正な学会活動のあり方を支援・貢献したいと考えております.

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■監事

相澤 彰子*(AIZAWA, Akiko)(東大1985卒) 国立情報学研究所 教授/副所長

[略歴] 1990年東京大学大学院電気工学専攻博士課程修了. 工学博士. 学術情報センター助手, 国立情報学研究所助教授を経て,2003年より現職. 東京大学大学院情報理工学系研究科教授および総合研究大学院大学複合科学研究科教授併任. 専門は自然言語処理, 情報検索, 知識処理. 本会論文誌編集委員, 情報学基礎研究会運営委員, 論文誌データベース(TOD)編集委員, 論文誌担当理事(2014年度-2015年度)などを歴任. 2001年本会論文賞, 2008年山下記念賞受賞. 本会フェロー.
[抱負] コロナ禍で社会の様相が激変してから,はやくも3年近くが経過しようとしています.この間,情報処理技術とそれを担う人材育成が社会基盤の根幹であることが広く認識され,本会でも情報処理技術の最先端を紹介する多くの記事やセミナーが企画・発信されてきました.この3年間で,研究者や技術者の活動スタイルも大きく変わり,コミュニケーションの場としての本会の役割も転換点を迎えていると感じます.この変化の荒波の中で,本会の活動は非常に多岐に渡り,そのどれもが情報処理技術の深化と普及に欠かすことのできない必須のピースです.社会がコロナ禍から立ち上がりデジタル化を進めて行く重要な時期に,本会の活動を業務および財務的な観点から見守り,社会からの要請に応える健全な学会運営を支えるよう,監事として力を尽くして参ります.これまでの本会での理事等の経験を活かし,本会のさらなる発展と繁栄のために微力ながら貢献できればと願っています.

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