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最終更新日:2007年2月6日

 ソフトウェアジャパン2007 ITフォーラムセッション

 
Web2.0フォーラム
「Web2.0の本質を探る」

セッション概要
Web2.0が業界のバズワードとして注目を集めている.Web 2.0は,情報活用のあり方を大きく変える重要なパラダイム・シフトと考えられるが,バズワードとしての過剰な盛り上がりゆえに,その本質が見のがされる傾向がある.本セッションでは,Web 2.0をテクノロジーおよびメディア論の観点から冷静に分析し,そのインパクト,将来動向,産業界や研究者が進むべき方向性について考察する.

司会 栗原 潔((株)テックバイザージェイピー 代表取締役・弁理士)
【略歴】株式会社テックバイザージェイピー 代表.東京大学工学部卒業,マサチューセッツ工科大学電子工学計算機科学課修士課程修了.日本IBM,ガートナージャパンを経て2006年より独立.先進的ITおよび知的財産権を中心とするコンサルティング活動に従事.弁理士 技術士.

プログラム  [会場2F平安]
13:15-13:45

講演1 「情報基盤としてのWeb 2.0」 
栗原 潔((株)テックバイザージェイピー 代表取締役・弁理士)

【講演概要】Web 2.0は単なる流行語ではなく,情報システムにおける重要なパラダイム・シフトであると考える.Web 2.0には多種多様な局面があり,そのすべてをひとつの枠組で語ることは困難であるため,本講演では,Web 2.0が情報システムの基盤アーキテクチャに与える影響に特にフォーカスして論じることとする.具体的には,疎結合型アプリケーション統合へのシフト,論理P2Pと物理P2Pの分離の必要性,クライアント機能のリッチ化とステートレス化,イベント駆動型アーキテクチャ等について考察する.
写真,略歴は,司会 参照
13:45-14:15

講演2 「Media as a Service」 
渡辺 聡(渡辺聡事務所代表)

講演概要】インターネットを中心に,メディアサービスがコンピューター関連技術の上の実装される流れが強まっている.放送と通信の融合という大枠の政策サイドからの後押しもあり,2011年前後にメディアビジネスは大きく様変わりしていくだろうとの予測が各所から提示されている.2000億にものぼる巨大なディールとなったGoogleのYouTube買収で日本でも注目を集めるようになった動画共有サイトサービスの発展期待,ゲームや携帯といったモバイル端末の普及など大きく変わりつつある情報環境から,メディアサービスがどのような変化パターンを辿ってきているのかをオンラインを中心に整理する.
略歴】神戸大学法学部(政治経済,法社会学)卒,NECソフト,インターネット企業を経て,"ビジネスとテクノロジーの橋渡し"をキーワードに情報系を専門としたコンサルタントとして独立,インターネット企業,ハイテクベンダーまで幅広く支援している.2004年4月よりテクノロジーメディアCNETJapanの「情報化社会の航海図」連載を開始,各誌への執筆,カンファレンスの支援を含めてビジネスの現場とメディアの接点作りをサポート.プライベートで技術トレンドの研究会,Emerging Technology研究会を主催している.
・情報化社会の航海図 http://blog.japan.cnet.com/watanabe/
・SW's memo  http://sw.cocolog-nifty.com/swmemo/
14:25-15:15

パネル討論 「Web2.0の本質を探る」

【討論概要】Web 2.0が情報システム,ビジネス,そして社会に与える影響はきわめて大きいと考える.本パネル・ディスカッションでは,Web 2.0の本質的なインパクトについて,多様な視点から論じ,このパラダイム・シフトを最大限に活用していくために産業界・企業・アカデミア・政府が取るべき基本的戦略について提言したい.
司会: 渡辺 聡(渡辺聡事務所代表)
写真,略歴は,講演2 参照
パネリスト: 黒坂 達也
略歴】慶應義塾大学・大学院(政策・メディア研究科)修士課程修了.1975年生まれ.学生時代からインターネットビジネスの企画設計を手がけ,卒業後は三菱総合研究所にて情報通信事業のコンサルティング,IPv6やRFIDなど次世代技術の推進,国内外の政策調査・推進プロジェクトに従事する.2007年1月に個人事務所を開設,インターネットを活用した戦略立案や事業設計を中心にコンサルティングを提供している.
・情報通信インサイト http://blog.japan.cnet.com/kurosaka/
・another aspect from txk http://d.hatena.ne.jp/txk/
パネリスト: 鈴木 雄介((株)エーティーエルシステムズ チーフ・ソフトウェア・アーキテクト兼テクノロジー・ディレクター)
略歴】(株)エーティーエルシステムズ チーフ・ソフトウェア・アーキテクト兼テクノロ
ジー・ディレクター.稚内北星学園大学 客員助教授.Javaエンタープライズ・アプリケーションを専門とするITアーキテクト.