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最終更新日:2006年2月14日

 

 
ソフトウェア ジャパン2006参加申込

開催日時:2006年2月17日(金) 9:30-17:30 [18:00から同会場内3Fレストランにて懇親会]
 

開催会場:東京コンファレンスセンター品川 5F大ホール
(東京都港区港南 1-9-36アレア品川)
        [アクセス][館内マップ


項  目 内     容
参加費及び
参加申込

一般(会員・非会員共):5,000円 / 学生(会員・非会員共):無料
※お支払いは、お申込を頂きましたらこちらから請求書をお送りいたしますので指定の口座へお振込ください。

参加申込受付中[〆切り平成18年2月13日(月) 19:00]
参加のお申し込みは締め切らせて戴きました。多数のご登録、誠にありがとうございました。

【当日参加申込受付のご案内】
お席に若干の余裕がございますので、当日参加申込の受付も行います。
会場受付にてお申込をお願い致します。
なお、当日参加申込につきましては定員になり次第とさせて頂きますので予めご了承ください。

プログラム

 

−サービス社会の到来−
第1セッション:サービス・サイエンス セッション

9:30-10:20

基調講演:コールセンタを核とした企業改革の実践 −サービスサイエンスへの序章−
諏訪 良武(ソフトブレーン株式会社プリンシパルコンサルタント、
       国際大学グローバルコミュニケーションセンターフェロー)
【講演概要】オムロンフィールドエンジニアリング社(OFE)は、親会社からの仕事をもくもくとこなしてきた「地味で目立たない会社」でした。社外環境が激変してきたため、会社を3年間で大変革することになりました。まず、お客様がOFEに何を期待されているのかを調べました。そして、OFEを「修理会社」から「保守サービス会社」に変身させることにしました。この変革は、コールセンタをOFEのマネジメントセンタとして機能させ、徹底的な業務の専任体制を敷くことにより、業務の流れを整流化することにしました。この大変革の中で、「本当のサービスとは」というテーマと「真のお客様満足とは」というテーマにぶつかりました。この中でとくに注力したのは、「サービスの見える化」でした。この努力が実を結び、事業が拡大しただけでなく、「地味で目立たない会社」が業界の耳目を集めるところとなり、多くの賞を受賞するという変革を遂げることができました。この講演では、実際に行われた変革の具体的な事例とその施策の背景となった考え方をできるだけ具体的に、論理的に説明したいと思います。この講演がサービス・サイエンスの序章となれば幸いです。
【略歴】1971年 オムロン入社。85年通産省の買vロジェクトに参加。 95年情報化推進センター長。97年オムロンフィールドエンジニアリングの常務取締役として、企業変革を実践。 04年OA協会からIT総合賞、コンタクトセンタアワードのマネジメント部門金賞を受賞。04年7月1日よりソフトブレーン副社長。05年7月1日より独立系のコンサルタントとして活動中。サービスや顧客満足を科学的に分析(見える化)し、日本企業が課題とするサービス分野の競争力アップに必要な方法論を提唱している。
10:20-10:50 招待講演:サービスの実践からサイエンスへ!−お客様と触れ合うネット通販の現場から−
村内 伸弘(株式会社ムラウチドットコム代表取締役社長兼CEO)
【講演概要】家電製品、テレビ、パソコン、DVDソフト、照明器具などのインターネット通信販売店「ムラウチドットコム」の営業最前線でお客様とふれあうスピーカーがサービスサイエンスの二大構成要素であると日頃感じている「こころ」と「仕組み」について現場のできごとや事件などをまじえてわかりやすくお話させていただきます。おもてなしや気づきの心を持った商人たちによる個別対応、その個別対応を裏で支える Webや基幹システムなどのIT技術。さまざまな無形サービスがブランドやストアロイヤリティの形成につながっていく様を現場で体験し続けている“実践ジャー”だからこそ話すことができる具体的な事例が盛りだくさん。「わたしを大切にしてほしい...」「分け隔てなく、そしてムラなくわたしを大切にしてほしい...」現代にほんに生きるお客様のこころを満たす科学的なアプローチが今ここに明らかになります。
【略歴】1968年 2月15日 東京都八王子市生まれ。1988年 11月 第一家庭電器 入社。1991年 4月 ソニーコンスーマーマーケティング 入社。1993年 4月 ムラウチ入社。1995年 6月 ムラウチ 取締役 就任。1997年 6月 ムラウチ 常務取締役 就任。2000年 4月 ムラウチ 代表取締役社長 就任。2005年 4月 ムラウチドットコム 代表取締役社長兼CEO 就任。※ ムラウチ 代表取締役社長兼CEOと兼務。
10:50-11:00
休  憩
11:00-12:30 パネル討論:サービスサイエンス事始 -科学的アプローチはサービスをどう変えるか?-
【討論概要】社会のサービス化が進行しており、ソフトウェア企業などのIT企業でも全事業に占めるサービスの割合が大きくなってきている。しかし、生産性は製造業に比べてまだまだであり、製造業の生産性を飛躍的に高めた科学的アプローチをサービスにも適用して生産性の向上を図ろうという動き「サービスサイエンス」が出て来た。サービスは広く社会に浸透しているにもかかわらず、形がないなどの理由により、その理解が十分とは言えない。科学的アプローチの適用に際しては、モノとは異なるサービスの特徴をきちんと把握しておくことがキーであり、そのうえでサービスに対する科学的アプローチを実現していく必要がある。本パネル討論では、基調講演と招待講演で紹介されたサービスの実践例、指摘された課題を受けて、サービスの実務家と関連分野の専門家により、「サービスサイエンス」への期待と注文、科学的アプローチはサービスをどう変えるのか、今後の方向性などを議論する。
司   会:丸山 文宏(株式会社富士通研究所ITコア研究所主席研究員)
【略歴】1978 年東京大学工学部計数工学科卒業.同年,(株)富士通研究所入社。工学博士。1981〜1982年スタンフォード大学客員研究員。CAD,AI,ソフトウェアエージェント,CRMなどの研究開発に従事。情報処理学会創立20周年記念論文賞。元岡賞など受賞。現在,富士通研究所 IT コア研究所主席研究員。2004 年5月より情報処理学会理事。情報処理学会,電子情報通信学会,人工知能学会,ソフトウェア科学会,IEEE各会員。
パネリスト:諏訪 良武(ソフトブレーン株式会社プリンシパルコンサルタント、
              国際大学グローバルコミュニケーションセンターフェロー)
※上記 基調講演参照。
パネリスト:村内 伸弘(株式会社ムラウチドットコム代表取締役社長兼CEO)
※上記 招待講演参照。
パネリスト:近藤 隆雄(明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授)
サービス・マーケティングの視点
【略歴】明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授。国際基督教大学・大学院修了。UCLA留学。石油会社勤務後、旧労働省研究所勤務、杏林大学、多摩大学を経て現職。
著書;『サービス・マネジメント入門』(生産性出版)、
『サービス・マーケティング』(生産性出版)など。

パネリスト:長沢 伸也(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授)
サービスサイエンスを考える −感性工学、商品開発、環境ビジネスの立場から−
【略歴】1978年早稲田大学理工学部工業経営学科卒業、1980年同大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士前期課程修了。1995年立命館大学経営学部教授などを経て、2003年早稲田大学ビジネススクール(大学院アジア太平洋研究科国際経営学専攻)教授、現在に至る。2004年早稲田大学戦略デザイン研究所長(併任)。工学博士(早稲田大学)。専門は新商品・新事業開発マネジメント論および方法論、感性工学、環境ビジネス。日本感性工学会(副会長、理事、感性商品研究部会長)、商品開発・管理学会(理事)、日本品質管理学会(環境マネジメントシステム研究会副主査)などの会員。デミング賞委員会委員。環境省委託(財)産業廃棄物処理事業振興財団「産業廃棄物処理業優良化推進委員会」委員、同評価基準検討ワーキング・グループ主査。経済産業省委託(株)三菱総合研究所「エコプロダクツと経営戦略研究会」委員。ジャスダックIR優秀企業表彰委員会委員。2001年度日経品質管理文献賞受賞。2002年度,2005年度日本感性工学会出版賞受賞。2003年度日本感性工学会論文賞受賞。Best Paper EcoDesign2003Award受賞
パネリスト:青山 幹雄(南山大学数理情報学部情報通信学科教授)
サービスビジネスと情報システム
【略歴】1980年岡山大学大学院工学研究科修士課程修了。同年富士通(株)入社。分散処理通信ソフトウェアシステムの開発、ならびに開発方法の開発と適用に従事。この間、 1986〜88年米国イリノイ大学客員研究員。1995年4月新潟工科大学教授。2001年4月より現職。ソフトウェア開発方法論、ソフトウェアアーキテクチャ、要求工学、ソフトウェア進化、Webサービス/サービス指向アーキテクチャ(SOA)などに興味を持つ。
第2セッション:ITアーキテクト/CIO セッション

13:30-14:15

講演(1):Closing the Great Divide -ビジネスとITのギャップを埋めるIBMの取組み-
榊原 彰(日本アイ・ビー・エム株式会社 ディスティングイッシュト・エンジニア、
       エグゼクティブITアーキテクト)
【講演概要】近年のIT技術の革新はビジネスのスピードを格段に向上させた。これにより今後の企業経営には,ビジネスの変化に即応できるITシステムが要求されることが必至である。このようなオンデマンド環境においては,ITシステムのライフサイクルはビジネスのレベルにまで拡張される。つまり,ビジネスレベルでアーキテクチャを考え,ITの開発にスムーズに連携することが求められているのだ。しかしながら,ビジネスレベルの設計とITのそれは相変わらず共通のコンセンサスを持てずにおり,大きなギャップが存在するのが実情である。本講演では,こうしたギャップを埋めるためにIBMが取り組む様々な試みを紹介し,ビジネス駆動でIT実現のアジリティを高める方法を探る。
【略歴】1986年に日本アイ・ビー・エムに入社以来,多数のプロジェクトに参画。現在は,開発方法論や開発支援ツールおよびアーキテクチャ設計技術などの開発,および社内外への展開を手掛けている。最近はソフトウェア開発・配置・運用の自動化,およびアーキテクチャの単純化に興味を持つ。情報処理学会,プロジェクトマネジメント学会,IEEE,ACMの各正会員。日科技連SPC研究委員会副委員長。ITスキル標準 プロフェッショナル・コミュニティITアーキテクト委員会主査。ソフトウェア・エンジニアリング・センター見積り手法部会主査。ソフトウェアテスト・シンポジウム(JaSST)ステアリング委員。World Wide Institute of Software Architectsメンバー。
14:15-15:00 講演(2):情報システムのパラダイムシフト -KDDIのシステム構造改革-
繁野 高仁(KDDI株式会社 情報システム本部長、執行役員)
【講演概要】インターネットの普及が起爆剤となって情報システムのビッグバンとも言える事態が進行した結果、東証における一連のシステム・トラブルのように、様々な分野でシステムの脆弱性が顕在化しつつあります。また、大銀行の合併や郵便局の民営化に見られるように、企業戦略に即応できない大規模システムの問題も深刻化しており、従来のシステム構築アプローチを根本的に見直さなければ、無秩序に肥大化した情報システムが企業の活力を奪ってしまう恐れがあります。KDDIでは、合併に伴い肥大化した情報システムの構造改革を推進するために、「情報システムは実世界のシミュレータである」と言うコンセプトに基づくシステム開発アプローチを採用しています。実世界をモデリングした概念データモデルをベースにして、トップダウンでシステム・アーキテクチャをデザインしながら、巨大な情報システムの構造改革を推進するKDDIの取り組みをご紹介します。
【略歴】KDDI株式会社 執行役員 情報システム本部長。北海道大学工学部電気工学科卒業(1977)。日本NCRを経てDDI(現KDDI)とDDIポケット(現ウイルコム)の創業に参画し、情報システム部門の責任者として社内システム全般を統括。2000年からは、DDIとKDD、IDOの合併に伴うシステム構造改革を推進し、2004年度の日経コンピュータ誌「情報システム大賞」グランプリを受賞。情報処理学会、経営情報学会会員。
第3セッション:ザ・ジャパンソフトウェア セッション
15:30-16:10 講演(1):成長を続けるオンラインゲーム:世界で勝ち抜く戦略とは何か
松原 健二(株式会社コーエー ネットワークゲーム担当 執行役員)
【講演概要】インターネットの普及に伴い、オンラインゲームの市場が世界中で拡大している。特にアジアでは市場のほとんどがPCオンラインゲームで占められ、韓国発タイトルが人気の中心である。近年、日米においてもオンラインゲーム市場が成長するに伴い、ゲームソフト開発会社も家庭用ゲーム機中心からオンラインゲームへの取組みを強化している。コーエーでは90年代から国内企業の中でいち早くオンラインゲームを開発、現在は『信長の野望Online』、『大航海時代Online』と二つのMMO(Massive-Multiplayer Online)と呼ばれるゲームを提供している。海外展開も昨年より韓国、台湾、中国でのサービスを開始した。MMOでは、何万人ものプレイヤーが自分の分身であるキャラクタを操作して、互いに競い合いながらプレイするという、従来のゲームとは大きく異なる特徴を持っている。本講演ではオンラインゲームの特徴、アジアを含めた海外展開の方向性について述べる。
【略歴】1986年東京大学大学院情報工学課程修了。同年(株)日立製作所入社、メインフレーム、スーパコンピュータCPU開発に従事。1997年マサチューセッツ工科大学スローンスクール修了。同年日本オラクル(株)入社、データベースソフトのローカライズ、2000年問題、新規事業開発に従事。2001年(株)コーエー入社、現在ソフトウェア事業部 ネットワークゲーム担当執行役員。
16:10-16:50 講演(2):ドコモの拡大進化戦略
夏野 剛(株式会社NTTドコモ 執行役員マルチメディアサービス部長)
【講演概要】日本の携帯電話業界はサービスの多様性、インターネットとの融合という意味で世界の最先端を走る。これは1999年にスタートしたiモードがインターネット的発想を技術、ビジネスモデルの両面でいち早く携帯電話業界に取り入れたことから始まった。それから6年が過ぎ、ケータイのインターネット接続が一般化したいま、携帯電話業界は大きなパラダイムシフトにさらされている。おサイフケータイに代表されるリアルライフツールへの進化である。本講演では、定額制の導入などで通信料金依存ビジネスモデルからの成長を求められるドコモがなにを目指しているのか、情報通信技術とビジネスモデルをどのように組み合わせた戦略を取ろうとしているのかを解説する。
株式会社NTTドコモ執行役員。ドコモのマルチメディア戦略の総責任者として、iモードからおサイフケータイまで様々なサービスを世に送り出している。ベンチャー企業副社長から1997年にiモードの立ち上げのためにドコモに転身し、今やiモードの育ての親として世界的に知られている。2001年ビジネスウィーク誌にて世界のeビジネスリーダー25人の一人に選ばれる。著書「iモードストラテジー」他。ペンシルバニア大学経営大学院ウォートンスクール(MBA)卒。
16:50-17:30 講演(3):日本発ソフトウェアベンダの世界への挑戦
鎌田 富久(株式会社ACCESS 取締役副社長兼CTO)
【講演概要】1984年の会社設立以来、ACCESSは基本ソフト(OS, ネットワーク, ミドルウェア, ブラウザ・メールなどの主要アプリケーション)の分野で技術を積み上げ、1995年のインターネットテレビにはじまり、携帯電話向けブラウザソフトで躍進し、現在では広くネット家電向けに端末ソフトを提供する。3G携帯ネットワーク、ブロードバンド、WiFi環境、デジタル放送などの情報通信インフラが整備され、あらゆる端末がネットに接続するユビキタス時代が本格的にはじまりつつある。ネットサービスを可能にするACCESSの主力ソフトNetFrontシリーズを搭載する製品の出荷台数は累計2億台を越えた。市場はさらに成長中。ユビキタス時代をリードする日本市場を皮切りに、世界市場に向けて、ACCESS Groupのグローバルな組織体制を構築。エンジニアのモノづくりの夢は世界共通。日本発の研究開発型企業が世界じゅうの仲間を加えて、さらにパワーアップし、事業拡大中。
【略歴】1961年生。東京大学理学部情報科学科博士課程修了。理学博士。専門分野は、情報の視覚化、グラフ描画、制約関連分野、分散コンピューティング、ユーザインタフェースなど。1984年に基本ソフトウェア開発のベンチャー企業アクセスの設立に参加、現在、同社、株式会社ACCESS取締役副社長兼CTO。携帯電話向けのコンテンツ記述言語「Compact HTML」をW3Cに提案するなど、情報家電分野での標準化を積極的に推進。2005年に米PalmSource社を買収し、OSを含めたネット家電向けソフトウェア事業全般をの研究開発をリード。
17:30-17:45 ITフォーラムの紹介
徳田 英幸(情報処理学会 技術応用運営委員会委員長、
        慶應義塾大学環境情報学部教授兼政策・メディア研究科委員長)
略歴】1975年慶應義塾大学工学部卒。同大学院工学研究科修士。ウォータールー大学計算機科学科博士(Ph.D. in Computer Science)。1983年米国カーネギーメロン大学計算機科学科に勤務,研究准教授を経て,1990年より,慶應義塾大学環境情報学部に勤務。慶應義塾常任理事(1997-2001年)を経て,現職。
主に,オペレーティングシステム,分散システム,ユビキタスコンピューティングシステムに関する研究に従事。現在,情報処理学会ユビキタスコンピューティングシステム研究会顧問,ネットワークロボットフォーラム会長,ユビキタスネットワークフォーラム技術部会長&電子タグ高度利活用部会長,総務省ユビキタスネット社会の実現に向けた基本政策WG副委員長。研究教育業績に関してMotorola Foundation Award, IBM Faculty Award, 経済産業大臣賞,総務大臣賞などを受賞。
18:00-20:00 懇親会

■懇親会(同会場内3Fレストラン)
  時間:18:00-20:00で開催予定です。
  

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