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最終更新日:2008年2月13日

 

 
高度IT人材育成フォーラム
−産官学の連携とその継続に必要なものは?−

開催日時 :

2007年10月24日(水)10:00〜18:00
会  場 : 早稲田大学総合学術情報センター 井深記念大ホール(東京都新宿区西早稲田1-6-1)[アクセス
主  催 : 社団法人 情報処理学会 高度IT人材育成フォーラム,早稲田大学 先端ITスペシャリスト育成プログラム
協  賛 : 社団法人 情報処理学会ITプロフェッショナル委員会,(社)日本経済団体連合会,(社)情報サービス産業協会,(社)日本情報システム・ユーザー協会,(社)日本技術士会,情報システム学会
後  援 : 文部科学省,経済産業省

−開催趣旨−

 ITは企業,政府,教育機関,病院などさまざまな組織を支える基本的なインフラの 1つであり,ITを活用してユビキタス社会を実現するための技術も多数提案されています.しかし,その一方で,IT社会を支えるべき人材の不足やそれに起因する問題が各方面から指摘されています.
 そのため,高度IT社会を支えるIT人材の育成が急務とされていますが,これに関する省庁の施策もほぼ出揃い,産業界や教育機関における具体的な取り組みも始まりました.
 本イベントでは,これらの取り組みを当事者から直接ご紹介いただくとともに,現状の問題点を探り,問題意識の共有や意見交換等を通じて今後に向けた相互理解や連携の促進を図ることを目的としています.
 IT人材育成に関する現在のトレンドを理解し,次のステップに向けた対応を考えるためのヒントにしていただけると幸いです.

項  目 内     容
定員

400名

参加費

無料(昼食パーティ込み)

事前参加
申込締切
平成19年10月22日(月) 17:00 
事前参加申込

事前参加申込は終了いたしました.多数のお申込ありがとうございました.

※昼食手配のため,事前申し込みをお願いします.
フォーラムへの登録(無料)も随時受付けておりますので是非ご登録ください.
 

講演資料 講演資料をアップロード致しました.
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問合せ先

ご不明点などございましたら,以下へお問い合わせください.
高度IT人材育成フォーラム 責任者
掛下 哲郎 佐賀大学理工学部知能情報システム学科
E-mail : メール


プログラム
10:00〜11:00 第一部:特別講演
10:00〜11:00 「高度IT人材育成とIT産業界の課題」
           鶴保 征城((独)情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター所長)
【講演概要】IT産業は社会基盤を構築する非常に重要な産業であるため,高いスキルを持った豊富な人材を育成し,確保しなければならない.しかし,現実はソフトウェア開発現場の疲弊,学生のIT産業への魅力の低迷,IT教育の不備,国際競争における他国の脅威等,様々な課題が発生している.本講演では,IT産業,特にソフトウェア産業の課題を整理し,それら課題を解決すべく,現在行われている様々な取組みを紹介する.
【略歴】1989年11月NTT ソフトウェア研究所長,1993年6月NTTデータ通信株式会社取締役開発本部長,1995年6月同社常務取締役技術開発本部長を歴任し,1997年6月NTTソフトウェア株式会社代表取締役社長に就任.2004年6月独立行政法人 情報処理推進機構 参与.同年10月ソフトウェア・エンジニアリング・センター所長に就任.高知工科大学工学部情報システム工学科教授(2003年〜),奈良先端科学技術大学院大学客員教授(2003年〜),和歌山大学システム情報学センター客員教授(2005年〜),独立行政法人日本学術振興会「基盤的ソフトウェア技術開拓」に関する研究開発専門委員会委員(2003年〜),独立行政法人科学技術振興機構学技術振興調整費審査ワーキンググループ委員(2005年〜),日本郵政公社アドバイザリーグループメンバー(2005年〜),独立行政法人科学技術振興機構大学発ベンチャー創出推進事業評価委員会委員(2005年〜),経済産業省産業構造審議会臨時委員(2005年〜),社団法人情報処理学会会長(2001年〜2002年),XMLコンソーシアム会長(2001年〜),日本BPM協会副会長(2006年〜),社団法人電気情報通信学会フェロー,社団法人情報処理学会フェロー.
11:00〜12:00 第二部(午前の部):高度IT人材育成に関連する取り組みの紹介
11:00〜11:30 「高度IT人材育成にむけた,日本経団連の産学連携の取り組み」
           岩野 和生(日本経団連 高度情報通信人材育成部会 拠点 支援プロジェクトチーム座長
               日本アイビーエム株式会社 執行役員 ソフトウ エア開発研究所所長)
【講演概要】日本経団連がこの2年推進してきた高度情報通信人材育成の活動の目的とその内容を説明する.2つの重要拠点校(筑波大学,九州大学)を中心とした新しい産学連携の形とその具体的内容を紹介する.さらにこの活動をモデルとして日本全体への動きにいかにもっていくかなど今後の焦点についても触れたい.
【略歴】1975年東京大学理学部数学科卒業後,日本アイ・ビー・エム(株)入社.1987年プリンストン大学よりPh.D.取得.1995-2000年東京基礎研究所所長.2001年米国IBM T. J. ワトソン研究所でオートノミックコンピューティング担当ディレクター.2002年基礎研究&エマージングビジネス担当取締役.2003年同執行役員.2004年7月大和ソフトウエア研究所担当.現在に至る.専門分野は,グラフ・アルゴリズム,組合せ最適化,オートノミックコンピューティング.2003年情報処理学会フェロー.
11:30〜12:00 「『先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム』の概要について」
           藤原 章夫(文部科学省 専門教育課長)
【講演概要】文部科学省では,IT分野における高度な専門性を有する人材不足の解消に対応するため,平成18年度より,企業等で先導的役割を担い得る実力を備えた「ソフトウェア分野」,平成19年度より,昨今増加している情報セキュリティ問題に対応できる「セキュリティ分野」における世界最高水準のIT人材を育成する「先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム」を実施しております.また,平成20年度概算要求においては,拠点間の連携強化のため,また,各拠点での多様な教育プログラムの開発・実施を通じて得られた成果について,より効果的・効率的に全国の他大学等へ普及・展開するために「拠点間教材等洗練事業」を付加することを予定しておりますので,その点も踏まえて,本プログラムの概要について,ご説明いたします.
【略歴】昭和39年3月21日生 東京大学法学部卒.昭和62年4月教育助成局財務課.平成元 年8月文化庁著作権課.平成3年8月官房総務課.平成6年9月学際局国際企画課専門員.平成7年2月初中局中学校課生徒指導専門官(兼)補佐.平成7年10月香川県教委文化行政課長.平成9年4月香川県教委義務教育課長.平成10年4月官房人事課補佐.平成10年9月学際局国際企画課専門員.平成11年2月在フランス大使館一等書記官.平成14年3月初中局視学官.平成14年9月官房人事課人事企画官(兼)副長.平成16年7月高等局視学官(命)主任大学改革官.平成16年9月官房付(秘書官事務取扱).平成17年10月初中局企画官(命)小学校連絡調整官.平成19年7月高等局専門教育課長.
12:00〜13:00 昼食パーティー
13:00〜16:00 第二部(午後の部):高度IT人材育成に関連する取り組みの紹介
13:00〜13:30 「産構審人材育成WG報告〜高度IT人材の育成を目指して〜」
           八尋 俊英(経済産業省 情報処理振興課長)
【講演概要】 ITは今やあらゆる経済活動,社会生活の中に浸透し,金融や流通といった企業ビジネスのみならず,教育や医療,また,携帯電話やカーナビ等,誰もがITに関わる時代になってきております.これまではITサービスを提供する側の人材育成に施策の中心がありましたが,今後の将来を見据えると,ITを如何に活用していくかといったユーザー視点での人材育成も重要となってきております.本日は,7月にまとまりました産業構造審議会情報サービスソフトウェア小委員会人材育成WG報告書を中心にご説明いたします.
【略歴】 学歴: 東京大学法学部卒業(1989年),ロンドン大学LSE法律大学院修士号(LLM)取得(1995年) ,ロンドン市立大学メディアポリシーセンター/メディア政策修士号(MA)取得(1997年) .主な経歴:1988年(株)日本長期信用銀行入行.主としてテレコム・メディア関連の事業コンサルティングに従事. 1998年3月 同行開発金融部調査役にて退職. 1998年4月 ソニー(株)入社.通信事業進出プロジェクトに参画,1種事業免許申請,ネット関連企業設立・出資に従事(通信サービスカンパニー事業企画室長).これらと兼務でソニー系ブロードバンドコンテンツ配信会社エー・アイ・アイの初代常勤取締役. 2004年 常務取締役COO就任. 2005年6月 ソニー退社.2005年7月 経済産業省入省.商務情報政策局情報経済課情報経済企画調査官として,情報大航海時代研究会を企画運営. 2007年7月 同局情報処理振興課長に異動(現職). 
13:30〜14:00 「高度人材育成におけるITSS導入と実践」
           加藤 正彦(株式会社アルゴエデュケーションサービス 特別顧問)
【講演概要】2002年,IT教育の専門会社を設立し,ITSSを機軸にした研修と人材育成のソリューションを提供する事業を推進してきた.さらに,JISAの事業として,ICTカレッジの企画・運営を担い,JISA関連の企業へITSSに基づく研修の提供もを行ってきた.また,ITSSの導入から活用に関する,コンサルテーションや育成育成計画作成を支援し,長期的なスキルアップとキャリアキャリアパスの明確化を図り,IT人材の高度化を支援してきた.これらの活動を通して,ITサービス企業の人材育成の取り組みの状況,ITSS活用の事例,内在する課題などの考察と今後に対する提案を交えてお話する.

【略歴】昭和43年日本ユニバック(現 日本ユニシス)入社. 昭和60年日本テクノシステム入社. 平成元年合併によりアルゴ21となる.平成7年取締役としてシステムプロダクトの開発・販売を担当.平成11年取締役としてサービス部門も担当.平成14年アルゴ21の子会社としてアルゴエデュケーションサービス(AES)を設立し,代表取締役として教育事業の立ち上げを行う.平成19年6月社長を退任し,AES特別顧問として現在に至る.平成18年6月よりIT教育事業者協議会(ITTVC)会長.

14:00〜14:30 「ISユーザから見た人材育成の課題とJUASの取り組み(仮題)」
           高本 久(社団法人日本情報システム・ユーザ協会 UISSセンター長)
【講演概要】企業における情報システムの役割は,競争力強化や事業継続,リスク対応という分野に広がりつつあります.大企業の情報システム部門は,アウトソーシングが進行し,要員数が限られてきています.このような中,情報システム機能の再認識と推進組織の適正化が必須となってきております.「情報システムユーザースキル標準(UISS)」が,情報システム機能の最適配置および必要な人材の把握と育成のために,経済産業省から発表されました.本講演では,UISS策定の背景・目的,概要と活用について,紹介します.
【略歴】1969年東京大学計数工学科卒.新日鐵大分製鐵所システム開発室にて製鋼プロセスの制御システムの企画・設計・制作に従事.1977〜1979年米国インディアナ州Purdue大学電子工学大学院(MSEE).同製鋼部にて技術開発,工場管理.1989年エレクトロニクス・情報通信事業部にて,情報システム事業の営業,事業企画に従事.2006年より現職.
14:45〜15:15 「技術士会(情報工学部会)の取り組み」
           安田 晃(日本技術士会 理事,総務省 CIO補佐官)
【講演概要】技術士は技術士法により「技術士の名称を用いて,科学技術に関する高等の専門能力を必要とする事項についての計画,研究,設計,試験又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう」とされており,情報工学部門の技術士は高度IT人材の一翼を担っている.本講演では,「技術士を目指す過程における修習技術者に対する教育」,「技術士となった後の継続的研鑽としてのCPD教育」,「情報工学部会における,相互啓発や,実践的な場の開拓・提供活動」,「その他の展開」等,(社)技術士会および同情報工学部会における高度技術者の育成に関する取り組み状況とその要点を概説する.
安田晃 【略歴】昭和44年名古屋大学工学部電子工学科卒後,松下電工(株)入社.ビル管理システム等各種IT機器・システムの研究開発に従事.平成12年電気科学技術奨励賞(オーム技術賞).平成15〜 18年(社)日本技術士会情報工学部会部会長.平成18年松下電工(株)定年退職.現在,ICT創研技術士事務所・代表,(社)日本技術士会理事,東北大学電気通信研究所 客員教授,総務省CIO補佐官,技術士(情報工学,電気・電子,総合技術監理).

15:15〜15:45 「IT人材育成に向けたJABEE認定プログラムの取り組み」
           掛
下 哲郎(佐賀大学 理工学部 准教授/JABEE基準委員)

【講演概要】情報専門教育を行っている大学ではJABEEによるアクレディテーション認定の取得が進んでおり,2006年度までに28プログラムが認定を得た.これは,理工系情報学科協議会に参加している学科の約20%にあたる.JABEE認定は企業等におけるISO 9001(品質保証システム)の認証取得に対応するものであり,高等教育の質的保証および国際的同等性を促進する.本講演では,JABEE認定プログラムを構築するための各大学の取り組みや現状の成果について紹介する.高度なIT人材を育成するためには,大学等の教育機関だけでなく,ITベンダーやISユーザにも改革や相互協力が不可欠なことにも触れる.
【略歴】九州大学情報工学科卒業.同博士後期課程修了.工学博士.現在,佐賀大学知能情報システム学科助教授.2001年度より学科の教育システムの構築を推進し,2003年度にJABEE認定を受けた.2004年度より情報処理学会アクレディテーション委員会幹事およびJABEE基準委員.IT人材育成における産学連携活動を推進中.データベースおよびソフトウェア工学を専門とする.情報処理学会,電子情報通信学会等会員.
15:45〜16:15 「情報処理学会の取り組み −J07,アクレディテーションなど−」
           筧 捷彦(早稲田大学 教授,情報処理学会 情報処理教育委員会 委員長)
【講演概要】情報処理学会には情報処理教育委員会があり,人材育成に関しての諸事業を企画し運営している.その諸活動を概説する.
・大学における情報専門学科の教育改善を目指す活動はアクレディテーション委員会が担当している.JABEEの認定もこの委員会が委員を選出している.
・2006・2007年度には,専門学科カリキュラムの標準 J97の改訂を目指してJ07プロジェクトが走っている.米国の標準cc2001- cc2005とも整合する形で,CS,IS,SE,CE,ITの5領域について知識体系を洗い出しそのコア を定め,産学官の意見交換での参照基準となる文書を作成する.
・その他,初等中等教育,高専,一般情報教育,社会人教育に関する活動や,人材育成に関連しての国際連携の活動も行われている.
【略歴】1970年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了,東京大学助手,立教大学理学部講師・助教授を経て,1986年から早稲田大学理工学部教授(コンピュータ・ネットワーク工学科).プログラミングおよびプログラム言語に関して研究教育を行う.本会フェロー,情報処理教育委員会委員長.学術会議連携会員.日本ソフトウェア科学会,ACM等会員.
16:30〜18:00 第三部:パネルディスカッション
旭寛治 司会:旭 寛治(株式会社日立テクニカルコミュニケーションズ 代表取締役社長)
【略歴】
1971年(株)日立製作所入社.汎用コンピュータおよびスーパーコンピュータのオペレーティングシステム,グループウェア等の開発に従事.オープンソフトウェア本部長,ストレージソリューション本部長等を経て,2004年より現職.1977〜78年米イリノイ大学留学.1999〜2000年度本会理事. 2005〜2006年度本会副会長.ACM会員.
パネリスト:第二部の講演者