学会活動の基礎は学術・研究活動であり、情報処理技術の研究活動と成果をもって、学会、産業界など広く社会へ貢献し、国際化への対応を図る必要がある。 情報関連分野の急激な変化と進展かつ急激な規模の拡大が続いており、研究分野の細分化・深度化の中で、本学会が情報処理分野のリーダシップを取るためには、研究活動(アカデミズム)の中核が関連諸活動との連携を深めることにより、当該分野の振興を図り学問の求心力を高め活性化することが重要と認識される。
ここでは論文誌と研究会を学会を支える研究活動(アカデミズム)の根幹を成すものと位置づけ、現状の課題分析により、論文誌・研究会が協調された形の活動についての提言を行い、将来的には組織の壁を取り払い、専門学会に分散してしまった若手研究者を取り戻し、一本化された研究活動(アカデミズム)のもとで活動できるような体制を考える。
ただし、本提言は、論文誌および研究会にとって意識改革を伴う大きな改革となるので、今後、論文誌編集委員会および研究会(領域委員会、調査研究運営委員会)の双方において、充分に連携の取れた検討を行った上で実行に移すことが望まれる。
全国大会については、もちろん学会活動の根幹であると認識するが、事業的要素が強く、研究会・論文誌との連携とは切り離した形の検討は行ったものの、更に幅広い議論が必要であろうことから、以下に述べる議論を踏まえつつ、平成9年度への検討の引継ぎをお願いしたい。
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