第64回電気科学技術奨励賞受賞

本誌Vol.6, No.3に掲載された論文著者の佐藤信夫氏,矢野和男氏
第64回電気科学技術奨励賞を受賞されました

去る2016年11月16日,東京・学士会館にて第64回電気科学技術奨励賞(旧オーム技術賞)の受賞式が開かれ,佐藤信夫氏,辻聡美氏,矢野和男氏((株)日立製作所)の三氏が「名札型ウェアラブルセンサを用いた生産性向上ソリューションの開発と実用化」のテーマで表彰されました.電気科学技術奨励賞は,日本の技術立国を担う特に電気科学技術の研究者・技術者への啓発を期待しその功労者に贈られるものです.1952年に創設され,今年64周年を迎える大変権威のある賞です.

三氏のうち,佐藤氏と矢野氏は,デジタルプラクティスVol.6, No.3(2015年7月)に掲載された「ウェアラブルセンサ『ビジネス顕微鏡』を用いた軽作業生産性向上施策の定量評価」の執筆者であり,この論文はこのたび電気科学技術奨励賞を受賞されたテーマをさらに深く知るのに絶好の資料となっております.佐藤氏,辻氏,矢野氏は,2007年に加速度センサと赤外線送受信機を備えた小型・軽量の名札型ウェアラブルセンサを開発されました.このセンサは,「ビジネス顕微鏡」としてハーバード・ビジネス・レビュー誌2013年9月号で歴史に残るウェアラブルセンサとして紹介されています.三氏は,この「ビジネス顕微鏡」を用いたデータ収集と解析の結果,センサから得られるデータと生産性の相関関係を見出す手法の確立に成功され,具体的なソリューションとしてさまざまな分野に適用して効果を上げられています.デジタルプラクティスの当該論文では,この成果を物流倉庫における検品・梱包作業の生産性向上に適用した結果について,詳細に説明されています.生産性を左右する要因をセンサから収集されたデータに基づいて定量的に分析・検証する過程は,ほかの適用分野にも応用可能な貴重なプラクティスであると考えます.

佐藤,辻,矢野の三氏にお慶び申し上げるとともに,今後ますますのご活躍を期待したいと思います.


授賞式での佐藤信夫氏,辻聡美氏

授賞式での佐藤信夫氏,辻聡美氏


※論文はこちらからご覧いただけます.

デジタルプラクティスVol.6, No.3
   「ウェアラブルセンサ『ビジネス顕微鏡』を用いた軽作業生産性向上施策の定量評価」
  (佐藤信夫,矢野和男)


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