「ビッグデータに備える」特集への論文投稿のご案内

 情報処理学会デジタルプラクティス編集委員会

近年大きな注目を集めるようになったビッグデータを実務に活用するための取組みや事例についての論文を募集します.

これまで情報爆発として知られてきた,我々の社会における情報量の顕著な増大は,従来では経験的に運用されることが多かった情報システムや社会システムを質的に変革する大きな可能性を示しています.即ち,情報爆発は情報のオーバロードという負の側面をどう克服するかという視点だけではなく,従来では考えられなかった膨大な情報が利用可能となった状況を今世紀に新たに生まれた大きなチャンスと捉え積極的な活用に挑戦する視点があります.ビッグデータは後者のアプローチをクローズアップする用語と言えましょう.Web,ブログ,ソーシャルメディアなどで生成される大規模なテキスト情報や,大量のセンサーやRFIDが時々刻々と発信するデータを積極的に活用することによって,複雑で多様な実社会のシステムを,より正確にかつ詳細に分析し,モデル化することができるようになりました.トランザクションのログや過去の履歴として単に蓄積されるだけであった膨大なデータが,タイムリーで的確なサービスを顧客に提供するための価値ある情報としてビジネスに利用されようとしています.一方で,大量情報の分析,今後ビッグデータを収集・分析・利用するための情報解析基盤,ネットワークインフラおよびソリューションの構築や業務変革に向けて課題解決が必要なケースも散見されます.これらはすべてビッグデータ時代に備えるための貴重な知見となるでしょう.

分散処理基盤ソフトウェアやクラウド環境の普及により,ビッグデータを活用した事例は急速に増加しています.多くの企業が昨年から今年にかけて「ビッグデータ元年」という表現を使いはじめたように,ビッグデータの活用は今や情報処理における最大の関心事になりました.スマートフォンやカーナビによる位置情報を活用したオプトイン型サービスを始め,ビッグデータはもはや限られた企業や組織のみを考慮すべきテーマではなく,ZEBに代表されるセンサーを用いたビルの省エネルギー化,積極的に多様なセンサー情報を活用したヘルスケア応用,環境負荷の解析など社会活動全般にかかわる極めて多くの局面に影響を与えると想定されます.

デジタルプラクティスでは,ビッグデータの活用を検討している多くの実務家にとって有益な指針となる論文を特集することを目的として,このようなビッグデータを実務に活用した事例,問題解決のために役立ったアプローチ,ビッグデータを扱うために新たに構築されたシステムや大量データ解析手法,実装上の工夫,各種データの取扱いに対する制度上の課題と利活用時の経験,プライバシー保護やアーカイブ手法など,幅広いトピックからの論文投稿をお待ちしています.


投稿要領

(1) 論文の執筆要領
論文執筆にあたっては, 「情報処理学会デジタルプラクティス」原稿執筆案内をご一読のうえ, 「情報処理学会デジタルプラクティス」原稿テンプレートによりご投稿ください.原稿は電子メールでデジタルプラクティス担当(editdp"at"ipsj.or.jp)宛てにSubjectに特集名を記載して送信してください.
(注)上記メールアドレスの"at"は@に置き換えてください.

(2) 投稿締切:2012年6月4日(月)17:00

(3) 掲載特集号:2013 年1月号(Vol.4 No.1)

(4) 特集エディタ:喜連川優(東京大学),森 正弥(楽天),武田浩一(日本IBM)


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