抄録
RO-006
住宅周辺における非日常音検知技術の適用と評価
川口貴之(鹿島建設)・河本 満(産総研)・伊藤智尋・松田元男(鹿島建設)・車谷浩一(産総研)
近年,集合住宅では,安心・安全等の付加価値サービスを提供し,差別化が図られている.そこで,美観の維持,生活マナーの遵守などを建物管理者側から支援し,住民の安心・安全・快適性に関する満足度を向上させる“見守り”に着目した.この見守りのシステム化に際し,異常音を検知できる非日常音検知技術に注目し,音情報による見守りの可能性を検討することにした.しかし,住宅周辺で発生する音の種類や頻度,その識別精度に関して明らかにされていない課題がある.そこで,非日常音検知技術を実際の集合住宅に適用し,住宅周辺で発生する音の分析及び特定の音に対する検知精度を評価することを本研究の目的とし,実験を実施した.