抄録
RO-002
業務プロセス自動可視化のための実践的アプローチ
矢野啓介・野村佳秀・金井 剛(富士通研)
業務プロセス管理(BPM)技術が大きな注目を集めている。BPMを開始するには業務プロセスの可視化を必要とする。しかし、業務プロセスの実態を把握するには多大な手間と時間を必要とすることがBPM技法適用のさまたげとなっている。この手間を削減するために、業務システムが出力するログを元に業務プロセスモデルを推定する技術も存在するが、広く活用されるには至っていない。本論文では、ログではなく、業務システムが蓄積した業務データを活用して業務プロセスの実態を自動的に可視化する実践的な手法を提案する。本手法においては抽象化したモデルを求めるのではなく現実に実行された業務の流れを分析することに主眼を置く。