抄録
RK-006
観察者に応じたプライバシー保護映像を生成可能な映像配信手法
◎福岡直也・伊藤義道・馬場口登（阪大）
近年，治安の悪化を受けて映像サーベイランスの普及が進んでいる．一方，それに伴い，プライバシー侵害の問題も顕在化し始めている．映像サーベイランスに伴うプライバシーの問題を解決する方法の一つとして，近年，観察者と被写体の関係に応じてプライバシー保護映像を生成するシステムが提案されている．観察者の要求に応じて，被写体のプライバシー保護映像を生成し配信することを想定した場合，その処理を観察者と被写体の様々な組み合わせの全てに対してサーバ上で行うことは，現実的に困難である．そこで本研究では，観察者側の端末で観察者の権限に応じた プライバシー保護映像を生成する映像配信手法を提案し，実験を通して評価する．