抄録
RK-001
絶対評価を用いたプログラミング演習における理解度測定
◎小山昂紘・谷川紘平・原田史子・島川博光(立命館大)
プログラミング課題を解くには多分野の知識が必要とされる.どの分野の知識が不足しているかがわからないと各学生に適切な指導ができない.本論文では学生のプログラミングに対する理解度を測る手法を提案する.本手法では演習課題に対して複数のチェック項目を設ける.各チェック項目はプログラミングの能力を示す分野と関連している.学生の解答結果を分野別に抽出する.分野別に全学生が正解する確率と対象学生の解答結果を比較して,その学生の分野ごとの理解度を評価する.本手法を192名の学生に適応した結果,3分野について求めた理解度と課題に対する正答率の間には相関を調べたすべての週で46%以上の相関関係があった.