抄録
RJ-008
主観性と筋群活動パターンの複合評価に基づく競技自転車のサドル高さ決定システムの開発
○徳安達士(大分高専)・松本慎平(広島工大)・平木場浩二(九工大)・章 忠(豊橋技科大)
従来,競技自転車の機材設定は,選手の走行感覚や他者の助言などを頼りに実施されてきた.そこで我々は,まずサドル高さの決定手法について,サドル高さと筋活動に関連する評価指標の確立を目指した.本手法は,運動中の下肢筋群の表面筋電位を選手の生体情報として処理可能なオンライン解析ソフトウェアに基づくものである.評価指標の判定には,自転車競技熟練選手の主観的判断に基づいたファジィルールを用いており,構築されたメンバシップ関数群と推論テーブルとをサドル高さ自動調整装置に適用する.論文では,システムの機能評価実験から得られたいくつかの知見について報告する.