抄録
RJ-004
顔の向きに頑健なパーティクルフィルタとエッジ方向特徴量を用いた目検出法
◎浅野誠之・高野博史・中村清実(富山県大)
目を用いた入力装置は,顔向きに影響されることなく正確に目の状態(開閉眼や瞬きなど)を検出する必要がある.本研究では,顔向きの変化に対応するためにパーティクルフィルタとエッジ方向特徴量を用いた目検出法を考案した.この手法は,目を検出するために,6領域における勾配強度を4種類のPrewittオペレータを用いて計算する.それぞれの領域で特定方向の平均勾配強度を尤度として,パーティクルフィルタを用いて目を検出する.財団法人ソフトピアジャパンの顔画像データベースを用いて目検出実験を行った結果,顔のroll,yaw,pitch方向の変化において,両目検出率が90%以上であり,本手法が顔向きの変化に対して頑健であることがわかった.