抄録
RI-002
高解像度デプスマップによる超解像を用いた自由視点画像のデータ量削減
◎杉本志織・志水信哉・木全英明・松浦宣彦(NTT)
本研究では,高解像度のデプスマップを保持し,画像情報において画素数を削減した自由視点画像のデータ表現を提案する.画像の画素数を削減したことによる自由視点画像の品質低下を防ぐために,提案手法では,多視点画像を用いた超解像を用いて,視点間で欠損した画像情報の復元を行う.自由視点画像を伝送する際,送信側で多視点画像をダウンサンプリングすることで総画素数の削減を行い,高品質な多視点デプスマップと共に符号化・伝送し,受信側でデプスマップを用いた超解像により画像を復元する.提案データ表現では,従来の自由視点超解像と異なり,伝送する画像よりも高解像なデプスマップを持つことで,高い画像復元性能を達成する.