抄録
RF-008
細胞死に関する不確定要素を含むオントロジー記述方法の提案
◎山内千尋・小島一晃・松居辰則(早大)
生物学的分野における知識は自然言語や図で表現され,シミュレーション構築の際には定性的データからの時間遷移の把握が必要となる.また,分子機構が未解明な現象の理解には,現象の進行に関与しているものの存在が不確定な系や分子の特定が必須である.本研究ではオントロジーに基づくシミュレーション実現を目指して細胞死を対象にオントロジーを構築し,その記述を基に時間遷移を再現した.さらに,分子機構解明の際に不確定な要素を分子や活性変化などが果たす機能から予測するため,アポトーシスに関するオントロジーをデバイスオントロジーの枠組みに変換した.