抄録
RC-008
電動車椅子用周辺状況把握システムの実装と評価
堀越大輔・田村 仁・片山茂友(日本工大)
電動車椅子の交通事故の主な原因として、搭乗時の視点の低さ、固定化により視点移動範囲の制限が挙げられる。本研究では周辺状況を把握できるインターフェースを製作し、視覚補助を行うことを目的とする。 このインターフェースでは二種類のモードを用意し、高い視点の視覚情報の提供、操作を行うサラウンドモード、死角を無くすため電動車椅子に魚眼カメラを複数設置し鳥瞰図を合成、表示するバードビューモードとした。両モードの評価を行った結果、サラウンドモードは目的場所を表示するのに手間取り、操作方法の改良をする必要があった。バードビューモードでの走行実験では設定コースを外れる回数が減少し、事故防止に有効性を示せた。