抄録
RB-002
WebブラウザからのGPGPUを実現するプラグインとその応用
◎富澤勇介・髙井昌彰(北大)
リアルタイム3Dグラフィックスの専用演算装置であったGPUの高い処理性能に着目し,GPUをより汎用的な目的で利用しようとするGPGPUに注目が集まっており,様々な分野やスケールでの利用が進められている. そして,Webの領域おいても,GPUを活用しようという動きが広がっているが,現在提唱されている技術のいずれも,動画再生支援や3Dグラフィックスの提供など特定用途向けである. そこで本稿では,CPUやGPUなどの様々な演算処理装置を統一的に取り扱うためのフレームワークであるOpenCLを,ブラウザからJavaScriptで取り扱えるようにするブラウザプラグインを新たに開発し,ウェブブラウザからGPGPUを利用できる基盤を構築する.