抄録
O-047
仮想環境におけるHadoop処理時間予測に関する実験と考察
◎古畑俊一郎・祖父江恒夫(日立)・菅原秀幸(日立ソリューションズ)
センサー情報等の大量データを仮想環境に構築したHadoopで分析する際,処理時間を予測したいというニーズがある。しかし,従来研究による予測方式は 物理環境を対象としているため,仮想環境への適用は考慮されていない。そこで本論文では,仮想ストレージによる予測方式への影響を,入力データ量を変え測定,Map処理時間が急増する場合があることを確認した。HadoopではMap処理結果の格納時にディスクアクセスが多発するため,ストレージ共 有による遅延が発生したと考えられる。以上より,Map処理の出力データサイズが小さくなるようにMap処理を設計することで,仮想環境で既存方式を適用可能となる見通しを得た。