抄録
O-029
インマルサット衛星を通じた遠隔医療システムの構築
千葉雅史・野地 保・田中滋樹・生方香代・藤田泰裕・海津 徹(東海大)・千田洋士(日本デジコム)
医療基盤が整っていない僻地や,遠洋海域での様々な活動現場において,急病人の発生など不測の事態が生じた場合,医療スタッフの迅速な手配はほとんど不可能と言える.また,一般にこのような地域では高速回線等の通信環境の整備が不十分であることが多い.本学は,国内30以上の教育拠点に加え,海洋調査研修船「望星丸」を運航させて地球規模の洋上キャンパスを展開し,様々な教育・研究活動を実践している.そこで,インマルサット衛星を用いた狭帯域回線下で,動画を含むリアルタイム配信を行い,遠隔医療の基盤システムを構築して活動現場の安全確保に取組んでいる.今回はこれら一連の取組みと成果について報告する.