抄録
O-026
使用目的を限定したソフトウェア仮想化環境のためのセキュアなUSBメモリの活用
高橋雅隆・納富一宏(神奈川工科大)
パソコンは,その使用目的の多様化により,現代社会では企業のみならず教育機関や一般的な家庭にまで広く普及している.これに伴い,利用ユーザごとに使い慣れたプラットフォーム(OS)やソフトウェアなどのコンピュータ環境が異なるため,それらの違いから生じる作業効率の低下や作業自体が行えなくなるといった状況が考えられる. 本研究では,USBメモリ領域内を暗号化した上で仮想化環境を構築する手法により,より安全なプラットフォームの持ち運びを可能とするシステム提案および実装を行ってきた.本稿では,本手法の実用化と使い勝手の向上に向けて,特定のソフトウェア利用に限定した場合のシステム改善について評価・考察する.