抄録
O-023
ビジネス顕微鏡による組織コミュニケーション改革の定量的評価
◎辻 聡美・佐藤信夫・森脇紀彦・矢野和男(日立)
資産・知識の共有による組織の効率化を狙いとして多くの組織で部門再編成や教育などの経営施策が実施されている。本研究はその定量的評価を目的とし,設計開発組織における部門統合と横断コミュニケーションワークショップを実施した前後6ヶ月の対面コミュニケーションの状況を,ビジネス顕微鏡(名札型センサネット端末)によって計測し,その情報共有の効果をネットワーク分析指標(結束度,リーダー距離)で,効率化の効果を時間の使い方指標で評価した。その結果,特にワークショップによる影響が大きく,結束度は2.64倍,リーダー距離は1.37倍となり,また12分の会話促進が27分の内勤時間短縮に貢献したことを確認した。