抄録
O-022
業務ログから得られた業務フローの標準化レベルと業務フローの正規化
○笹川文義(富士通研)・川村 旭(富士通)・金井 剛(富士通研)
ITシステムのログに残された業務(イベント)の名称(イベント名)とそれが発生した時間を示すタイムスタンプ及び業務と別の業務の関連を媒介するキー(ID)によって一連の業務の流れを推測できる。こうした推測によって得られた個々の業務の流れをまとめ上げることによって有効グラフが得られる。この有効グラフを業務フローと呼ぶ。このような業務フローの標準化レベルの指標を提案する。また得られた業務フローについて、業務の理解に直接関係のない部分を検知する技術について報告する。検知した部分を考慮して業務フローを再構成することを業務フローの正規化と仮に呼ぶことにする。業務フローの正規化について例に基づいて説明される。