抄録
N-007
発達障害学生を対象にした遠隔講義環境の提案
○伊藤史人・筒井泉雄・丸田伯子・山田健司(一橋大)
本学には発達障害学生が複数在籍しており,取得単位の不足が散見される。主な原因としては,同年代の人混みの中に入ることができずに講義に出られないためである。そのため,多くの講義に出席することが難しい状況となっており,特例として各授業の担当教員の了解を得て遠隔による受講による単位取得を支援している。しかしながら,Webカメラを用いた簡易的なシステムでは,黒板の文字が見えにくい・カメラを操作できないなどの問題や授業毎に機器を設置撤収する手間がある。本提案では,本学における発達障害学生のために構築したシステムの事例を紹介し,遠隔講義の有効性が確認された環境を提案する。