抄録
M-055
無線センサネットワークにおけるネットワーク長寿命化のための負荷分散方式の提案
◎後藤 典・能登正人(神奈川大)
ユビキタス情報化社会を発展させる重要なネットワーク技術として,無線センサネットワークに注目が集まっている.本研究では,ノード分布に偏りのある無線センサネットワークにおける省電力化を目的とした,ネットワーク長寿命化手法を提案する.提案手法は,近接ノードからのパケット受信状況を基に負荷集中ノードを抽出し,各ノードの電力消費量及び負荷集中ノードを経由するルーチングの除外を考慮した負荷分散処理を行っている.計算機シミュレーションによる評価実験を行った結果,負荷集中ノードの存在するトポロジーにおいて,提案手法は従来手法に比べて低消費電力動作及びネットワーク寿命の延長が実現できていることを確認した.