抄録
M-032
モバイル・チェックアウトによる店内行動情報の収集と活用
相原 達・上條 昇(日本IBM)
本稿では、携帯電話を使った店舗内での新しい買い物体験を提案する。携帯電話内蔵のカメラで、購入希望商品の棚札を次々にスキャンることで、ショッピング・カート情報を携帯電話内に作成し、買い物終了時にはオンライン決済を行う。このことで、買い物客は、自分向けのお買い得価格を確認しながら購入できるようになり、会計時に列に並んで順番を待つ必要がなくなる。一方で、店舗は、各買い物客の購買行動を詳細に把握できるようになり、顧客サービスの向上や店舗運営の効率の改善が期待できる。ここで、把握できる購買行動とは、携帯電話上での操作で、主なものは、個人価格の確認、ショッピング・カートへの商品の出し入れである。