抄録
L-014
VM間トラフィック交流を考慮した仮想サーバの効率的な配置方法の提案
○朝倉浩志・倉上 弘・山田博司(NTT)
サーバ仮想化技術を利用したIaaS型のクラウドサービスが盛んである.このような環境では利用者が簡単に仮想サーバを増減設でき,スケールアップ,スケールアウトを柔軟に実現できるのが魅力の一つとなっている.一方,クラウド環境提供者はこのような増減設を自ハードウエア資産を有効利用しつつ柔軟に提供していかなければならない.従来は仮想サーバの要求するCPUとメモリ資源によって仮想サーバを配置してきたが,トラフィック量が考慮されておらず問題が発生する場合がある.本稿では,仮想サーバ間の通信コストに着目することで実際のトラフィック交流に基き,仮想サーバを効率的に配置する方法を提案する.