抄録
K-075
凍結路面における歩行の練習手段の提案
泉  隆(東海大)・田中敏明(東大)・白銀 暁(埼玉県大)
積雪寒冷地では冬期に路面が凍結し転倒事故が多い.高齢者では転倒後寝たきりになることもあるため,転倒を未然に防ぐことが求められている.従来より凍結路面では,足裏全面を接地する歩行方法が安全であると言われている.ここでは,一般人が足裏全面を接地する方法を体得することを支援する手段を提案する.足裏と地面の関係は,爪先接地・踵接地・全面接地・浮遊状態のいずれかである.人の歩行中の足底の状態を測定し,各状態の長短を表示するインタフェースを用意すれば,爪先接地や踵接地を短縮し,全面接地を延長するように使用者が工夫できる.このように,提案装置を用いて練習することによってペタペタ歩きを体得することができる.