抄録
K-073
フェロモンモデルを用いた創発型バリアフリーマップの設計と構築
◎奥山修平(所属なし)・小西 修(はこだて未来大)
近年,日本各地のバリアフリーマップ(Barrier-Free Maps: BFM)がweb上で公開されており,車椅子ユーザの外出に利用されている.しかし地方自治体による従来のBFMの調査はコストが膨大であることから,提載件数や更新頻度が少なくなるといった問題がある.この問題はBFMをユーザの投稿情報に基づいて生成することで解決できると考えられる.本稿では,アリのフェロモンモデルに基づいたデータ管理システムを設計・構築し,ユーザ参加型のマップ構築実験を行うことによりシステムの評価を行った.その結果,提案システムによって投稿情報の淘汰および強化が自律的に行われ,街の動的な変化に対応する実用的なBFMを生成することが確認できた.