抄録
K-060
色相を用いたピクトグラムの認識と誘導支援
村井保之(日本薬科大)・巽 久行・関田 巌・宮川正弘(筑波技術大)
弱視者にはピクトグラムに代表される公共サインを見つけることは容易ではない.本研究では,弱視者がこれらの公共サインを容易に見つけられるようサポートするシステムの開発を目指している.本稿では,視線追跡装置を用いて弱視者が見ている場所を特定し,PCなどでその周囲を拡大することで,そこに何があるかを弱視者に示すと共に画像認識により公共サイン(非常口)を認識しその方向へ弱視者の視線を誘導するシステムを試作した.非常口の検出には,非常口の特徴である緑と白を色相を用いて可能性のあるエリアを限定し,その部分に対してブースティング法により認識を行うことで認識精度を上げる方法を提案しその効果を検証する.