抄録
K-017
ICTを活用した地域の歴史・文化の把握とそれに基づくまちづくり提案
○三好孝治(広島工大)
地域の歴史・文化などの地域資源をまちづくりに活かすことは、日本の伝統的な文化や美を次世代に継承していく上でも大切であり、また日本人の心を豊かにしてくれるものである。しかしながら貴重な歴史的資源を有しながらも、しだいにその地域の人たちにさえ、忘れ去られようとしている町もある。本研究の対象地域は、世界遺産である宮島の対岸に位置し、江戸時代には宿場町として繁栄したが、その面影がしだいに失われ、その地域の人たちでさえも、その歴史を忘れがちになる町である。本論文は、ICTを活用した江戸期の町並み把握、および地域と連携した体験型学習から得た成果を、地域に活かすための提案を報告する。