抄録
J-065
逆遠近錯視の製作と奥行き知覚メカニズム
平井沙織(鳴門教育大)・皆月昭則(釧路公大)・林 秀彦(鳴門教育大)
逆遠近錯視には、フォローフェイス、ドラゴン、水の都、シルエット等の作品や錯視図形が知られており、これらの錯視を構成する要因には、サイズ、奥行き、視野角、遮蔽、明暗、色調、絵柄または経験的知識、物体の知覚的要因等が挙げられる。これらは、人間の奥行き知覚メカニズムを解明する手がかかりともなっており、知覚心理学的アプローチまたは計算論的アプローチ等による解明が進められている。本研究では、これらの錯視や作品を生成する工学的アプローチとその観察に基づいて、人間の奥行き知覚メカニズムの特性を明らかにする。