抄録
J-056
加速度とタッチパネル入力情報を用いた携帯端末の持ち手・打ち手判別
◎萩谷俊幸・上向俊晃・加藤恒夫(KDDI研)
近年,タッチパネルを備えた携帯端末が増加している.当端末を操作する際,一方の手が使えない状況において片手で操作する場面は多々見られるが,形状が大きい端末での操作では,手から遠い位置のボタンが届きにくいなど操作性に問題が存在する.そこで,操作性改善の一つとして,操作する手を判別してボタン配置を自動で切り替える手段が挙げられる.本報告では,上記手段達成のためにユーザの携帯端末の持ち手・打ち手を自動で判別することを目的とし,タッチパネルへのタッチ操作およびスライド操作の2つの動作に対して,加速度およびタッチパネルへの入力情報を用いることによる持ち手・打ち手の判別について検討した結果を述べる.