抄録
J-055
ファジィ推論を用いた夏季の運動中水分補給支援システムの開発
◎柴田涼介・岩崎武史・小椋宇謙・三上智之・川合基弘・皆月昭則(釧路公大)
年々,夏季の熱中症の発症率が高まってきている.特に運動中の熱中症の発症率は高く,毎年多くの発症者が出ている.熱中症を発症する大きな原因としては,体内の水分不足が挙げられる. 本研究は,適切なタイミングで適確な水分補給を推論演算する水分補給支援システムを開発して,熱中症を予防する.水分補給の推論演算にはファジィ理論を使用した.推論アルゴリズムの評価要素には,熱中症の危険度を表すWBGT指数,喉の渇きなど個人の感度情報を用いた.システムの開発にはJavaを使用し,スマートフォン(Android)で活用できるようにした.検証は屋内,屋外スポーツに分けて実行し,それぞれ10人の被験者でシステムの有効性を評価した.