抄録
J-050
脳波知識ベースを用いた感情判断方式
◎泉 啓太・芋野美紗子・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
ロボットが人間のパートナーとなるために,自然な会話を用いたコミュニケーションの実現が求められている.相手に不快感を与えないような自然な会話を行うには,人間の感情を読み取る必要がある.人間はこういった感情を脳によりコントロールしているため,脳波を解析することで感情の判断が可能であると考えられる. 本研究では同じ感情を想起している時には似た波形の脳波が出力されていると仮定して感情判断を行う.脳波と感情を取得する実験を行い,それぞれを対応させて格納した脳波知識ベースを構築する.そして,入力した脳波と脳波知識ベースを比較して最も類似した脳波に対応する感情を出力することで感情判断を行った.