抄録
J-044
口唇の局所領域形状に着目した個人識別のための口唇形状グループ化法
高橋 毅・景山陽一・西田 眞(秋田大)
 口唇形状は個人固有の身体的特徴の一つであり,口唇全体の輪郭や口裂,上唇・下唇など様々な領域の形状に個人固有の特徴が存在する.従って,口唇の局所形状に着目したグループ化は口唇を用いた個人識別に有用であると考える.本稿では,口唇の局所領域である上唇・下唇,口裂,キューピッド弓の形状特徴を用い,18グループに分類する手法について検討を行った.異なる時期に取得した被験者52人の口唇画像(各時期5枚,総画像数520枚)を対象にしてファジィ推論による分類を行い,全体の約84%の被験者がそれぞれの時期の最頻出グループまたは類似したグループに分類される結果を得た.