抄録
J-042
声道形状マッピングインタフェースを利用した運動パターンの音声化:運動パターンの投影方法に関する検討
◎山下健太郎・緒方公一(熊本大)
本稿は,先に開発された母音合成のための声道形状マッピングインタフェースを利用した運動パターンの音声化について取り扱ったものである.声道形状マッピングインタフェースでは,マウスのワンクリックで声道音響管の設定が可能であり,この簡易性を利用することにより,2次元軌跡で表された運動パターンの音声化を実現している.本研究では,上肢運動データから得られる運動パターンを元に合成音声を生成し,その聴取によって元の運動の様態の把握を試みており,元の運動の様態が合成音声にも反映されることを確認している.本稿では,音声化する前の運動パターンに対して処理を施し,各処理手法毎の合成音声への影響について検討する.