抄録
J-041
音情報の視覚化による音ファイル判別ツールの開発
藤原成史・武藤 剛・小宮山摂(青学大)
画像や文章のファイルに関しては、開かなくても内容を一覧する事が出来るサムネイルがファイルの操作性向上に有効である。しかし、音ファイルは主に聴覚から情報を得て判別するものであり、単純な視覚化ではファイルの一覧性・弁別性を改善させる事は難しいと考えられる。 そこで、本稿では、従来から一般的な音の視覚化として行われている音の時間波形の表示に加えて、音の種別を自動的に判別し、視覚情報として重ね合わせる方法を検討した。表示させた画像と音を対応させる心理実験を行った結果、時間波形単独の表示よりも音の種別を多重化する表示の方が、音とサムネイル画像の対応が大きく改善される事が明らかになった。