抄録
J-036
抽象絵画における鑑賞者の視線行動解析と自動音楽作曲への応用に関する基礎的検討
◎小楠竜也・大谷 淳(早大)・楜沢 順(千葉商科大)
近年、映画等における色と音の知覚に関する研究が進められており、片方を知覚した際にもう片方を同時に知覚する共感覚の特徴解明が進められている。この様に色と音など二つ以上の表現要素の関連性が認められれば、絵画と音楽など異なる表現を融合した新しいアートの創作に応用することが出来ると考えられる。本研究は絵画鑑賞者の視線行動を解析し、時系列的に変化する注視特徴を音楽の特徴である時間的変化と結びつけることで、絵画による音楽の作曲お よび演奏といった新規性をもったアート創作への応用を目的とする。また、具象的な対象物による注視の影響を排除するため、色彩と構成のみによって描かれた抽象絵画を起用して実験を行った。