抄録
J-035
自然表情の取得を目的とした情動と心拍の関連に関する検討
◎下舘俊夫(秋田大)・石井雅樹(秋田県大)・景山陽一・高橋 毅・西田 眞(秋田大)
筆者らはこれまでに,表情認識を目的として,自己組織化マップおよび対向伝播ネットワークを用いた個人特有の表情特徴空間生成手法について検討を行ってきた.人間の表情は,静止画像で同一の感情として認識される表情であっても,表情表出プロセスなどの時系列的変化を考慮することで,異なる感情として認識できる場合がある.また,“自然に表出した表情”と“意図的に表出した表情”を比較した場合,顔における部位の動きは異なることが報告されている. そこで本研究では,情動喚起の伴う自然な表情(喜び)の取得を目的とし,被験者7名が情動喚起映像を視聴した時のデータ取得を行い,心拍数と情動喚起の関連について検討を加えた.