抄録
J-031
ドクターヘリCSの運行指示における意思決定プロセスの研究
長田 樹(釧路公大)・丹羽政晴・濱田賢二(中日本航空)・三上育子(釧路総合病院)・林 秀彦(鳴門教育大)・皆月昭則(釧路公大)
   ドクターヘリは,飛行特性上低高度における運行が多い.その為地形や乱気流の影響を受けやすく,現状ではパイロットと通信業務を担うCSが連絡を取り合い,気象データと経験により飛行中の危険を回避している.しかし,CSは航空会社から交代で派遣されるため経験と知識には差異があり経験の浅いCSでは十分な運航指示ができるまで相応の時間を要する.  本研究では,道東地域に配属されている現役CSがヘリコプターへの運航指示を行う際の状況認識,判断,意思決定プロセスに着目しエスノメソドロジーの視点から分析を行った.  分析結果から,判断が困難な事例に対して経験の浅いCSへのケーススタディーシステムの基盤を構築する.