抄録
J-030
子どもの思考プロセス把握における物語自作システムの有効性検証
上原大輝・出水ちあき・宮里洸司・神里志穂子・野口健太郎(沖縄高専)
子どもが自らの想像や発想を誰かに伝えるためには,考えをまとめ,相手に上手く伝えるための「物語る力」が必要になってくる.物語るとは,知識や経験をもとにして想像した世界を言葉で表現することであり,人の重要な営みのひとつである. 我々はこれまでに,子どもによる物語の作成を通じて,子どもの思考プロセスを把握できる物語自作システム,ペタを開発している.このペタを用いて物語の作成を繰り返すことで,子どもは思考プロセスを表現することを意識するようになり,物語る能力の向上にもつながると考える.本稿では思考プロセスをより把握しやすい様システムを改良し,その有効性の検証を行うことを目的とする.