抄録
J-027
人造キャラクター(ピカチュウ)における感情音声の分析
長谷川真澄・榎本美香・飯田 仁(東京工科大)
感情情報のコミュニケーション上の重要性から、マン‐マシンインターフェースへの応用が考えられている。そこで、人間の言葉を用いない感情音声の研究を目的とし、アニメ「ポケットモンスター」の登場キャラクターである「ピカチュウ」を研究対象として取り上げることにした。 まず、聴取実験を行い、ピカチュウの各感情が音声のみで人間に対して伝わるか調べる。そして、ピカチュウの感情(怒り、驚き、喜び、悲しみ、平静)をアニメの映像から抽出し、音声分析をおこなった。 その結果、ピカチュウが発話している音節が、人間の音声よりも区切りが明確になっているため、独特の言語を用いているにも関わらず感情が伝わったのだとわかった。