抄録
J-020
画像処理を用いた視線検出システムと入力インタフェースの開発:頭部の動きに関する検討
新納慎吾・緒方公一(熊本大)
本研究室では,ユーザの視線を入力としたインタフェースに関する研究を行っている.本システムは健常者や,肢体不自由者を対象としている.視線検出において,ユーザの頭部移動は検出精度を低下させる要因となるので大きな問題となっている.本論文では,システム利用中のユーザの頭部移動に対しての補正手法を提案する.ユーザが精度の低下を感じた場合に補正を行うことで精度改善を図る.また,補正回数削減のために,視線検出精度が比較的安定しているディスプレイ正面の位置(ホームポジション)を定義し,ユーザがその位置を認知できるような機構を設けた.実験より,提案手法を利用したことによる視線検出精度の改善が得られた.